【独自】「なぜなら、ロシアとの対話はこのような時にこそ必要だから」 鈴木宗男議員がロシア訪問中に電話取材に応じる

鈴木宗男参院議員が突然のロシア訪問を果たしました。この訪問について、鈴木議員は日本時間の3日午後にMBSの電話取材に応じ、以下のように語りました。

ロシア訪問の目的

鈴木氏は訪ロの目的として、まず第一に「元島民の北方墓参り」と「日ロの漁業交渉」の再開を挙げ、ルデンコ外務次官に要望したことを明らかにしました。

「北方領土の墓参りや漁業交渉が止まっています。その再開に向けてぜひとも協力をいただきたいと。日ロ地先沖合漁業交渉というものもありますが、これも交渉の見通しがつかないものですから」と鈴木氏は述べました。

対話の重要性

さらに鈴木氏は、今回の訪問について次のように語りました。

「こうした時にこそ、対話が必要です。黙っていては外交が動きません。」「独自のチャンネルを通じて(ロシアとの)対話が必要です。私はロシアとの関わりを他の誰よりも持ってきた立場ですから、政治家としての責任を果たしていきます」と鈴木氏は語りました。

渡航届の提出ミス

鈴木氏は日本時間の1日朝に東京を出発し、渡航前に海外渡航届を党に提出していたとのことです。しかし、渡航前に党へ提出しなかった点については「事務的なミス」だったと釈明しました。

「党に提出すると思っていたら、秘書が忘れていて、慌てて昨日(2日)の朝に提出しました。それはうちの秘書の事務的なミスであり、特別な事情ではありません」と鈴木氏は説明しました。

ウクライナ侵攻をめぐるロシア側への呼びかけ

鈴木氏と会談したルデンコ外務次官は、『数十年にもわたる両国の協力関係がアメリカ追随の日本の制裁や欧米の反ロシア路線によって破壊されている』として遺憾の意を表明しました。さらに鈴木氏は、ガルージン外務次官とも会ったことを明らかにし、ロシア側に対しウクライナ侵攻をめぐる停戦を呼びかけたとのことです。

「喫緊の状況等の説明を受けました。私は停戦することが一番だと述べながら、ロシアの考えも聞いてきました。また、『ロシアも平和を望んでいる』ということも言われていましたね。なぜこうなったかという経緯や、ロシアの立場についての詳しい説明もありました」と鈴木氏は述べました。

日本維新の会のコメント

去年のウクライナ侵攻以来、日本の国会議員によるロシア訪問は初めてです。日本維新の会の藤田幹事長は、「党がルールとして定めていた海外渡航の際の届け出がなかった」と明かし、処分対象となる可能性を示唆しました。

鈴木議員は今後、上院の副議長や外交担当の委員長とも会談し、5日に帰国する予定です。

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