安倍晋三氏死去後…自民党「悪くなった」が過半数 衆院解散・総選挙に影響か 理由は「経済政策」「リベラル化」

安倍晋三氏

安倍晋三氏の死去後、日本の政治に変化が生じていることを感じる人が多くなっています。安倍晋三元首相が亡くなったことにより、自民党政治がどのように変わったのか、マーケティング会社「産経リサーチ&データ」が調査しました。その結果、自民党支持者全体の過半数を占める人々が「政治が悪くなった」と回答し、さらに6割以上の自民党支持者が同様の回答をしました。このような認識は、岸田文雄首相が模索する衆院解散・総選挙にも影響を与えそうです。

安倍晋三氏の死去による政治の変化

調査は、産経リサーチ&データのウェブ上のアンケートモニターサイト「くらするーむ政治部!」の登録者を対象に行われました。回答者は全国の1584人で、男性1067人、女性517人でした。この調査では、安倍元首相の死去から1年が経過したことを受けて、自民党政治がどのように変わったかについて尋ねました。

全体の回答では、「政治が悪くなった」と回答した人が55.6%を占め、特に変わらないと回答した人は42.2%でした。一方、「政治がよくなった」と回答した人はわずか2.2%でした。これは、安倍晋三氏の死去後に自民党政治がどの程度変化したかを示すものです。

自民党政治が悪くなった理由

「政治が悪くなった」と答えた人々の主な理由は、以下のとおりです。

  • 「景気対策など経済政策が悪くなった」(42.3%)
  • 「リベラル的な主張や政策が増えた」(40.1%)
  • 「党内のまとまりが悪くなった」(35%)
  • 「他国との外交が悪くなった」(25.9%)

これらの理由が、自民党政治が悪くなったと感じる人々の意見を代表しています。

一方、「政治がよくなった」と回答した人々の主な理由は、「他国との外交がよくなった」というもので、60%がこの理由を挙げました。

自民党支持者に限ってみると、61.3%が「政治が悪くなった」と回答しました。特に変わらないと回答した人々は36.1%であり、政治がよくなったと回答した人々は2.6%でした。

自民党支持者の中でも、「政治が悪くなった」と感じる主な理由は、「党内のまとまりが悪くなった」(45.9%)、「リベラル的な主張や政策が増えた」(40.1%)、「景気対策など経済政策が悪くなった」(33.3%)でした。

一方、「政治がよくなった」と回答した自民党支持者の主な理由は、「他国との外交がよくなった」というもので、61.1%がこの理由を挙げました。

安倍晋三氏の死去後の自民党政治に対する人々の意見は、さまざまな要素を考慮して形成されていることがわかります。これは、岸田文雄首相が模索する衆院解散・総選挙にも影響を与える可能性があるでしょう。

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