「数学好き高校生が常識破りの成果、海外誌に掲載」

こんにちは、数学好きの高校生が驚きの成果を挙げました!彼らの研究はオーストラリアの数学専門誌にも掲載されました。どんなことを成し遂げたのか、詳しく見ていきましょう。

「僕たちに証明できないですかね」

宮寺先生、田中さん、中山さん、宮本さん、丸尾さん

西宮市立西宮高校(兵庫)の3年生4人は、数学の証明問題に挑戦しました。通常、この問題は大学の知識がないと解けないとされていますが、彼らは驚くべきことに、高校で学んだ知識だけで証明しました。その成果がオーストラリアの数学専門誌に掲載されました。彼らの常識を覆す熱意に迫ってみましょう。

もともと彼らは、「総合的な探究の時間」(現高2以降は「理数探究」)の授業で円周率の新しい求め方を模索していましたが、うまくいかずに困っていました。すると、彼らは「円に内接する多角形の中で、正多角形が一番大きな面積を持つということをなぜ言えるのか」という新たな疑問を抱くようになりました。

非常勤講師の宮寺良平先生に相談すると、「証明するには、大学の数学科1年生以上のレベルの知識が必要だ」と言われました。しかし、彼らは諦めることはありませんでした。「内容自体はシンプル。高校で習う範囲でも太刀打ちできるのではないか」と田中陸人さんが提案し、全員が同意しました。こうして、彼らは夏から証明に挑戦することになりました。

一度は挫折するも諦めず

証明を考える際に使っていたノート

冬が訪れても彼らは証明に成功せず、別のテーマの研究に向かうことを決断しました。しかし、その問題は彼らの頭から離れませんでした。宮本陣弥さんは「頭の中ではずっと気になっていた」と語り、丸尾祐希さんも「時間があると考え続けていた」と述べました。そして、2年生に進級した直後から再び証明に挑戦することにしました。彼らは高校数学の知識だけで、夏休みに証明を完成させたのです。

彼らはその結果をまとめ、非常勤講師の宮寺先生が数学的な厳密さを補って英訳しました。そして、宮寺先生がオーストラリアの大学が発行する数学の専門誌『Parabola』に共著として投稿し、掲載されました。

失敗しても「苦労じゃない」

失敗しても諦めず、試行錯誤を繰り返した

彼らは多くの失敗も経験しましたが、「苦労」とは感じず、数学が嫌いになることもありませんでした。「純粋に興味だけで研究をやっていたから続けられた」と田中さんは言います。また、丸尾さんは「試行錯誤を繰り返したし、全然簡単じゃなかった。でも答えのない問いに取り組んで、数学の奥深さを知った」と話しています。

宮寺先生は「優しくて、僕らの目線に立って話をしてくれる」と生徒たちから高く評価されています。彼はこれまでに多くの論文を発表してきた研究者でもあります。「私は少し証明の方向性を指示しただけ。生徒たちは私が全く予想できないくらいにうまく証明できました」と語ります。「高校生なりにおもしろいことができれば」という先生の姿勢が、彼らを研究に向かわせる原動力となりました。彼らが証明に取り組んでいる様子を見て、「楽しそうにディスカッションしてましたよ」と宮寺先生は微笑みます。

この驚きの成果は、数学の可能性を信じ、挑戦し続ける若き数学好きたちの努力の結晶です。彼らの研究は専門誌にも掲載されるほどの価値があります。彼らの未来がますます輝くことを願っています。


ソースリンク: 日本ニュース24時間