羽田空港発トルコ機、都心上空を誤って飛行…東京タワー・築地市場・月島駅などを経由して東京湾へ

航空機

最近のニュースによると、羽田空港を出発したトルコの航空会社の旅客機が、正しいルートから外れ、東京都心上空を飛行していたことが明らかになりました。このトルコ機は、東京タワーや築地場外市場、月島駅などの付近を通り抜け、最終的には東京湾に到着しました。

騒音対策のため再発防止を要請

国土交通省は、このトルコ機が正規の飛行経路から外れていたものの、安全な高度を保っていたと発表しました。しかし、居住地への騒音を最小限にするための正しい経路に沿っていなかったため、国土交通省はトルコの航空会社に再発防止を要請しました。また、この要請は羽田空港を利用する他の航空会社にも注意喚起されました。

トルコ機の飛行経路図

飛行経路の逸脱

国交省によると、このトルコ機は羽田空港を北向きに出発しました。正規の飛行経路では、離陸後できるだけ早く東に右旋回し、東京・お台場上空を通って東京湾沿岸を飛行する必要があります。しかし、このトルコ機は離陸後に北西に向かって飛行を続けたため、管制官が右旋回を指示し直しました。その結果、トルコ機は麻布十番駅を経由して東京タワー、新橋駅、築地場外市場、月島駅などの付近を通り抜け、最終的に東京湾に到着しました。

騒音測定器で観測された騒音

国交省の騒音測定器によると、このトルコ機が品川区西品川付近の上空を通過した時間帯には最大で83デシベルの騒音が観測されました。

再発防止策の講じるよう要請

国交省の聞き取りに対して、トルコの航空会社は「離陸後、マニュアル操縦から自動操縦システムへの切り替えが適切に実施できなかった」と回答しました。国交省は詳しい原因を調査した上で、同社とトルコの航空当局に再発防止策の講じるよう要請しました。読売新聞は同社の広報担当者に取材を申し込みましたが、回答はまだ得られていません。

羽田空港飛行コースホームページによると、航空機の位置情報を基に羽田周辺での航跡が公開されています。しかし、9月22日のトルコ機のデータには一部欠落があり、当初は正確な航跡が表示されませんでした。国交省は別のデータから当時の飛行状況を調査し、実際の航跡を公表しました。

まとめ

航空機のルート逸脱は、以前にも羽田発パリ行きのエールフランス機が都心上空を飛行したことがあります。このような問題に対して、国土交通省は再発防止策を厳格に監視しており、安全な飛行を確保するための取り組みを進めています。

ソースリンク: 日本ニュース24時間