「ツール・ド・北海道」、国際団体からも警告「対向車が停止せず」

ツール・ド・北海道のレースの様子

自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」での運営に関する警告が、国際自転車競技連合(UCI)からも出されていたことが明らかになりました。しかし、選手の安全を守るための規制が不十分であったため、事故が発生してしまったのです。その背景には、対向車が停止せずに通行していたことがあったようです。

事故前の懸念と改善の試み

競技関係者の間では、事故前から対向車線の規制が不十分であるとの懸念がありました。10年ほど前にUCIから安全性に関する警告があったと証言する男性もいました。UCIの規則では、レース中の選手が通過するときには「コースにおける全ての交通は停止させなければならない」とされています。しかし、ツール・ド・北海道では選手が通過する際には、対向車が停車していなかったのです。

その後、対向車を停車させる改善策が取られた大会もありましたが、近年では対向車の規制が不十分だったという声もあります。一方、国内の他の国際レース「ツール・ド・おきなわ」や「ツール・ド・熊野」では、両側2車線の規制が基本とされています。ツール・ド・北海道は原則として片側1車線を使用する形で行われていました。

事故の状況と教訓

"ツール・ド・北海道"の事故直前の映像

事故はツール・ド・北海道の初日、北海道上富良野町の道道で発生しました。レースは片側1車線で行われており、自転車が対向車線に出た際に、対向車と衝突しました。現場は見通しの悪いカーブだったため、事故が生じてしまったのです。

この事故から、大切な教訓を学ぶことができます。安全な競技環境を作るためには、規制の強化や運営側の意識の向上が必要です。選手の安全はもちろん、対向車の運転者にも周知されるべきです。今回の事故を教訓に、ツール・ド・北海道をはじめとする自転車ロードレースの安全対策が見直されることを期待しましょう。

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