イスラエルとレバノンの間での紛争が激化しています。イスラエル軍は10日、戦闘中に将校1人が殺害されたと発表しました。
イスラエル軍によると、レバノン南部のダイラ付近で9日、武装した戦闘員が国境を越えてイスラエルに侵入しました。イスラエル軍は戦闘ヘリの支援を受けながら攻撃しました。
結果として、戦闘員2人が死亡し、1人はレバノンに逃げ帰ったと報告されています。
これらの戦闘員について、パレスチナのジハーディスト組織である「イスラム聖戦機構」が、自らのメンバーであると主張しています。
イスラム聖戦機構は、この侵入は「アル・アクサの洪水作戦」の一環であると述べています。これは、ハマスによるイスラエル南部への前代未聞の攻撃が始まった7日以降、報じられている攻撃の名前です。この作戦により、イスラエル側には約1200人の犠牲者が出ていると報じられています。
イスラエル軍はまた、レバノンからイスラエル領内に迫撃砲2発が撃ち込まれたことを発表しましたが、犠牲者は出ていません。イスラエル軍は報復措置として、レバノン領内にあるイスラム武装組織ヒズボラの拠点をヘリコプターで攻撃したと発表しました。
ヒズボラは、この報復攻撃で戦闘員少なくとも3人が殺害されたと主張しています。
ヒズボラは10日、イスラエルのアヴィヴィム地域に駐留するイスラエル軍車両に向けて対戦車誘導ミサイルを発射したと発表しました。さらに8日にも、シェバア・ファームズ/マウント・ドヴ地域のイスラエル軍拠点に攻撃を行ったと述べました。
パレスチナ・ガザ地区のハマスも、レバノンにいる戦闘員がイスラエル西部ガリラヤ地域にロケット弾を発射したと発表しています。
イスラエル軍によると、このロケット弾は撃墜されたか空き地に落ちたとのことです。また、この攻撃に対して、イスラエル軍はヒズボラの監視拠点2カ所に報復攻撃を行ったと述べました。
これでレバノンからイスラエルへの攻撃が3日連続で行われています。レバノンとイスラエルの紛争は、パレスチナのハマスとの紛争と同時に発生しています。
ヒズボラは、レバノンで最も強力な武装勢力であり、2006年以来、イスラエルとの紛争が続いています。
ヒズボラはイランの支援を受けており、長距離ロケット弾を保有しており、イスラエルとガザ地区の紛争が一層激化した場合には介入すると脅迫しています。その「一線」とは、イスラエルによる侵攻も含まれるとされています。
アメリカは、ヒズボラがこの紛争に関与しないよう警告しています。米国防省の高官は9日、 「ヒズボラが誤った決断を下し、この紛争の第二戦線を開くことを深く懸念している」と記者団に述べました。
(英語記事 Deadly confrontation on Israel-Lebanon frontier)
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