EUボレル上級代表 自衛権は認めるも「イスラエルは国際法を順守すべき」

イスラエルとガザ地区の緊迫した関係について、EU(ヨーロッパ連合)の外相にあたるボレル外交安全保障上級代表が発言しました。彼は、「イスラエルは自衛権を有しているが、国際法を順守すべきだ」と述べ、イスラエルによるガザ地区の封鎖は国際法に違反しているとの見解を示しました。

ガザ地区では、イスラム組織「ハマス」による攻撃を受け、イスラエルのガラント国防相が「完全封鎖」を命じ、水や食料、電気、燃料の供給を停止しています。

ボレル外交安全保障上級代表は、「イスラエルには自衛の権利があるが、それは国際法や国際人道法に則って行われるべきだ」と強調しました。彼はさらに、「いくつかの決定は国際法に反している」とも述べました。

また、ボレル外交安全保障上級代表は、10日に開催されたEUの緊急外相会議後の会見で、ハマスに対して人質の解放を求めるとともに、イスラエルに対しては水や食料、医薬品の提供を要請しました。

彼は、「パレスチナ人全員がテロリストではなく、すべてのパレスチナ人に対する集団的な懲罰は不当で非生産的であり、我々の利益や平和への利益にも反する」と主張しました。

さらに、ボレル氏は政治的解決の必要性を訴えるとともに、「EUの圧倒的多数の加盟国がパレスチナ自治政府への支援を継続しなければならない」との考えを明らかにしました。

この問題については、国際社会からも様々な意見が出されることでしょう。しかし、EUのボレル外交安全保障上級代表の発言は、中立で公正な立場からのものであり、国際法の重要性を再確認させるものです。

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(Source: テレビ朝日)