北朝鮮内部の農場からの最新報告(2):収穫は軍への引き渡しが最優先!「栄養失調の兵士が多いから」畑でそのまま納入(最新写真4枚)

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北朝鮮では、全国の協同農場で収穫作業が盛んに行われています。先日、アジアプレスが取材協力者を派遣し、ハムギョンプクドの協同農場から最新の現地調査を行いました。また、同時期に中国人の協力者がピョンアンプクドの農場の様子を撮影しました。今回は、軍に納められる「軍糧米」について報告します。

兵士の栄養失調多発で軍に畑で引き渡し

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取材協力者とのインタビューから、以下の情報が判明しました。

今年は、「軍糧米」の収穫が最優先で始まりました。その理由は、軍部隊の食事事情が改善されていないためです。特に夏季は、栄養失調により虚弱になった若い兵士が多く、一時的に家に戻されるケースも少なくありませんでした。

軍は、例年とは異なり、収穫したトウモロコシを畑で収穫高判定して、穂付きのまま受け取るようになりました。これにより、農民たちは脱穀などの作業を行わずに済み、生産物の管理もより効率的になりました。農場では、あらかじめ「軍糧米」用の畑の面積が決められており、軍隊はその場で収量を確認し、引き取ることができます。

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この報告は、中国側で撮影された平安北道の別の農場の写真とも一致します。まさに軍人が畑でトウモロコシを量りチェックしている様子が写っていました。

北朝鮮では、兵士の栄養状態を改善するため、畑から直接軍への引き渡しを行っています。これにより、農民たちは楽になり、生産物の管理も効率化されています。

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