ウクライナに向かうFrankenSAMの正体:寄せ集めの即席防空システム

ウクライナ軍の枯渇する迎撃弾を補充するため、米国が「FrankenSAM」と呼ばれるプログラムを考案していたことはご存知でしょうか。この記事では、FrankenSAMの正体について探ってみましょう。実は、これは「同盟国やパートナー国から提供されたレーダーやコンポーネントを組み合わせた即席の防空システム」だと言われています。

旧ソ連製のBukシステムでAIM-7を発射できるようにしたのもFrankenSAMの一部だったのだろう

今年初めに流出したウクライナ関係の機密資料には、ウクライナ軍のA2AD(接近阻止・領域拒否)能力維持に関する行動方針が記述されていました。それによると、短期的方針では「同国国やパートナー国から旧ソ連製迎撃弾の調達」と「A2AD能力の延命=迎撃弾を節約するため交戦目標や範囲の限定」が、中期的方針では「NASAM、IRIS-TSL、ホークの供給」と「FrankenSAMプログラムの促進」の提供が、長期的方針では「NATO規格の防空システム」や「統合されたデジタル防空ソリューション」の提供が含まれていました。これにより、FrankenSAMの正体について様々な憶測が飛び交いましたが、どうやらプログラムの正体は「ウクライナ向けの防空システムを世界中から集めた部品で生み出す」というもののようです。

国防総省の高官によると、同盟国やパートナー国から提供されたレーダーやコンポーネントを組み合わせ、新しいシステムを完成させたとのことです。このシステムは、最新のウクライナ支援パッケージに含まれるAIM-9Mの発射も可能だと明かされています。また、旧ソ連製のBukシステムでAIM-7を発射できるようにしたのも、FrankenSAMの一部だったようです。

この記事内で使用されている画像は、ウクライナ向けの防空システムに関連するものです。

出典:VoidWanderer/CC BY-SA 4.0 Buk-M1

因みに、AP通信は「FrankenSAMの一環として米軍は『時代遅れで使用されなくなったHAWKシステム』の供給に動いている。これは倉庫から取り出したものを再利用できるようにするのではなく、同盟国が運用している近代的なバージョンにアップグレードされる」と指摘しています。

以上が、FrankenSAMの正体についての詳細です。米国がウクライナにシースパローを提供し、旧ソ連製のBukを改造して運用する可能性もあるようです。ウクライナ軍のA2ADが機能するためには、迎撃弾の枯渇も心配されています。

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