飛ぶように売れるトルコ製UCAV、輸出制限に不満が募るイスラエル企業

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イスラエル防衛産業界は政府がUCAVの海外輸出を制限しているため「飛ぶように売れるトルコ製UCAV」を眺めているしかなく、米ディフェンスメディアは「イスラエル企業の不満が高まっている」と報じている。

多くの国が導入して規模が大きくなればトルコ製UCAVやUAVのエコシステムに太刀打ちするのは難しくなる

イスラエル企業は国防軍向けに多種多用なUCAV(武装可能な無人航空機)を開発して供給しているが、政府はUCAVの保有を公に認めていないため輸出できる無人機(例外を除いて非武装の無人機に限られる)に制限あり、海外市場でトルコ製UCAVが飛ぶように売れる状況を眺めているしかない。

飛ぶように売れるトルコ製UCAV、輸出制限に不満が募るイスラエル企業

出典:Baykar

しかし政府は昨年7月に国防軍のUCAV(HermesやHeronの武装型が存在するのは確認済み)保有や作戦使用に関する機密を解除、これがイスラエル製UCAVの制限緩和というシグナルに映ったため複数の国から「輸出に向けた事前協議を行いたい」とイスラエル航空宇宙産業やエルビットシステムに接触があり、イスラエルの防衛産業界はUCAVの輸出拡大に大きな期待が寄せていたのだが、米ディフェンスメディアは「未だに政府がUCAVの輸出を許可しないためイスラエル企業の不満が高まっている」と報じている。

米ディフェンスメディアの取材に応じた匿名のイスラエル人国防アナリストは「政府が20年間もUCAVの輸出を制限する本当の理由は存在しない」と述べており、ウクライナでも成功を収めたTB2が飛ぶように売れる一方で「話が来ても断り続けなければならない自国の状況に怒り心頭」といった雰囲気だ。

飛ぶように売れるトルコ製UCAV、輸出制限に不満が募るイスラエル企業

出典:Baykar

海外市場で人気の高いMALE(中高度を長時間飛行できる無人機を指すカテゴリー)タイプの需要はUCAVとUAVに分かれ、基本的にUCAVから武器の運用能力を削除したものが非武装のUAVとして流通することが多く、このままトルコ製UCAVにMALEタイプの需要を独占されるとUAVの需要も「運用や保守の共通性」からトルコ製に流れる可能性が高い。

多くの国が導入して規模が大きくなればトルコ製UCAVやUAVのエコシステムに太刀打ちするのは難しくなり、早く輸出を解禁して「一定の立ち位置を確保したい」というイスラエル防衛産業界の危機感は手にとるように理解できるのだが、政府が首を縦に振らない限り話が前に進まないのでトルコにとっては都合のいい話だ。

イスラエル、防衛産業界に長距離を高速で飛行できるUCAVの開発を要請

 

※アイキャッチ画像の出典:Nehemia Gershuni/CC BY-SA 3.0

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