自民党再び敗北 立川市都議選補選で都民ファ&立民に敗れる 市長選に続く失敗

東京都議補選・立川市選挙区の告示日、都民ファ伊藤大輔候補(左)の応援に入り支持を訴える小池百合子知事(2023年10月6日撮影)

自民党が再び東京の選挙で敗北しました。

東京都議補選・立川市選挙区(欠員2)は15日に投開票され、都民ファーストの会の元市議である伊藤大輔氏(48)と、立憲民主党の元葛飾区議である鈴木烈氏(49)が当選しました。自民党の新人で元市議の木原宏氏(47)は落選しました。

この選挙は新人3人が2議席を争う「三つどもえの激戦」と言われていました。伊藤氏は最多得票で初当選し、都民ファ特別顧問である小池百合子都知事も応援に駆けつけました。都議会で都民ファの勢力を支える選挙だけに、「都政としっかり連携を取れる都議会議員になってほしい。厳しい戦いだけれど、応援したい」と支持を訴えました。鈴木氏には蓮舫参院議員らが応援に入り、9月の立川市長選で初当選した同党都議出身の酒井大史市長との連携を訴えました。

木原氏には高市早苗経済安全保障相をはじめとする多くの国会議員が応援に駆けつけましたが、及びませんでした。自民党内では、選挙結果に深刻な落胆が広がっています。なぜなら、自民党は次期衆院選での東京都内の選挙区候補者調整を巡って連立政権を組む公明党との関係が悪化しているからです。公明党の石井啓一幹事長は今年5月、「これまでの自民党との協議において、東京における自公の信頼関係は地に落ちた」と強い口調で批判しました。一時は選挙協力も解消の危機にさらされました。

9月4日には選挙協力が「復活」し、自公両党は合意しましたが、その前日の9月3日に投開票された立川市長選でも自民党候補は立民系の酒井氏に1581票差で敗れていました。

今回の選挙戦は東京での自民党と公明党の選挙協力の復活の中で行われました。衆院解散・総選挙は近いと言われている中で、自公選挙協力の「現状」を占う上でも注目が集まりましたが、厳しい結果となりました。

今回の選挙結果により、都議会の勢力は第1党の自民党(27議席)と、知事与党でこれまで26議席だった都民ファが1議席を増やして同数の第1党となりました。都民ファ幹事長の尾島紘平都議は15日夜、自身の旧ツイッターを更新して「立川市民の皆さんの信頼を頂き、新たな仲間が加わること、心から歓迎します」と投稿しました。

このニュースの詳細は、日本ニュース24時間に掲載されています。

[出典]
自民が東京でまた敗北 立川市の都議選補選で都民ファ&立民に及ばす 9月の市長選に続く敗戦