バケツでトイレ…“嘔吐”の要求も…昼夜問わず暴行 岡山6歳女児虐待死

岡山6歳女児虐待死

2022年1月、岡山市で母親と交際相手の男から虐待を受けた当時6歳の女の子が死亡した事件で、逮捕監禁致死などの罪に問われている男の裁判が10月11日、岡山地裁で始まり、常軌を逸する虐待の数々が明らかになった。

虐待の加害者である船橋誠二被告によると、彼は交際相手の西田彩被告と共謀して、西田被告の娘である真愛ちゃん(当時5歳)を虐待しました。船橋被告は真愛ちゃんの髪を引っ張ったり顔を殴ったりするなどの暴行行為を繰り返し、長時間にわたって椅子の上に立たせたり、バランスを取りながら食事をさせたりしました。

そして、真愛ちゃんが6歳の誕生日を迎えた翌日の9月25日、彼は真愛ちゃんの全身に布団を巻き付け、逆さまにして押し入れの中に放置しました。その結果、真愛ちゃんは低酸素脳症で4カ月後の2022年1月に亡くなったのです。

この事件では、船橋被告が西田被告の家に設置していた「見守りカメラ」の映像が証拠として提出されました。映像には、船橋被告が真愛ちゃんに対する虐待行為の様子が昼夜問わず記録されていました。

虐待の一部始終が映っており、「船橋被告が真愛ちゃんを殴ったり蹴ったり噛んだりする様子」や「真愛ちゃんが椅子の上に置かれたポリタンクや鍋の上でうずくまって寝たり食事をしたりする様子」などが映っていました。さらに、「真愛ちゃんに嘔吐をさせるよう要求し、真愛ちゃんが自ら指を口に入れる様子」や「船橋被告が嘔吐物を確認し、『全然出てないな』と言う様子」も映っていたのです。

また、虐待の間、真愛ちゃんの近くを通り過ぎる母親の西田被告は船橋被告の虐待を容認し、助けることなく放置していました。

この事件の初公判では、船橋被告が起訴内容を認め、「全て間違いないです」と述べました。検察側は冒頭陳述で、船橋被告が西田被告と関係を持つようになり、真愛ちゃんの生活を制限し、虐待を繰り返していたことを指摘しました。

弁護側は虐待の事実関係に争いはないとし、刑の重さが争点となると主張しています。

この事件は、常軌を逸した虐待行為による悲劇的な結果として、社会的な関心を呼んでいます。真愛ちゃんが受けた苦痛と犠牲を忘れず、今後の裁判の進展に注目が集まっています。

日本ニュース24時間