始まりはストリートビューに映り込んだ除草剤容器 ビッグモーターの「街路樹問題」 木はどうやって枯死させられた?有識者や専門家の答えは

ビッグモーターによる「街路樹問題」が、耳を疑うような疑惑で世間を騒がせています。この問題は、本当に「環境整備」の名目で除草剤が散布され、公共の街路樹が枯死させられたのでしょうか。

ビッグモーターへの追及は、元々は保険金の不正請求から始まりました。しかし、枯死して無残に伐採された切り株や、店の前で途切れた並木のインパクトは大きく、一気に注目を浴びることとなりました。被害が各地で明らかになり、本社や店舗への家宅捜査にまで発展しています。

しかし、問題の除草剤が街路樹を枯らせるだけの力を持っているのかどうかについて、専門家の意見は分かれています。「単にまくだけで枯らせることは難しい」というのが、除草剤成分や樹木の特性を熟知している2人の専門家の共通した見解です。しかし、彼らはその後に「ただし…」と続け、いくつかの可能性を示してくれました。(共同通信=森清太朗)

ビッグモーターは会見で除草剤の使用を否定

まずはビッグモーターと街路樹を巡る流れを振り返りましょう。

7月25日、ビッグモーターは保険金不正請求問題に関する謝罪会見を開きました。この会見に先立って、インターネット上ではグーグルマップの「ストリートビュー」を使って調査し、「木が枯れている」という指摘が相次ぎました。街路樹の周辺で店員のような人物が作業をしている様子や、市販の除草剤のボトルが映り込んでいることが、「炎上中」と話題になりました。報道陣からは街路樹に除草剤をまいた疑惑についての質問も飛びました。

当時の社長である兼重宏行氏は、「枯らすようなことは普通やりませんよね、見栄えも悪いですし」と述べ、首をかしげるしぐさを見せました。一方で、当時の専務であった和泉伸二氏は「甘い認識で雑草に対して除草剤をまいてしまって、それが街路樹などに影響を与えたことはあると思う」と回答しましたが、「現時点ではそういった指導はしていないし、常識も併せ持っているつもりです」とも強調しました。

自治体が次々に被害届を提出。背景には「環境整備点検」の圧力が…

ビッグモーターによる除草剤使用の疑惑に関して、自治体からの被害届が次々と提出されています。その背景には、「環境整備点検」という圧力があることが指摘されています。

この問題はまだ解決しておらず、今後の展開が注目されます。ビッグモーターの行動がどのようなものであったのか、専門家の意見がどのようになるのか、私たちは関心を持つ必要があります。

この記事の情報源:ニュースヤフー:始まりはストリートビューに映り込んだ除草剤容器 ビッグモーターの「街路樹問題」 木はどうやって枯死させられた?有識者や専門家の答えは

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