藤井聡太竜王vs伊藤匠七段、白熱の終盤戦に突入 解説者「AとBを見合いにした例のない寄せ方が見られるかも」/将棋・竜王戦七番勝負第2局

将棋界の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が、10月18日に京都市の「総本山 仁和寺」で伊藤匠七段(21)との第36期竜王戦七番勝負第2局2日目の対局が行われました。この対局では、藤井竜王が優位に立ち、白熱した最終盤戦に突入しました。解説者たちは「この寄せ方は過去に例のないものかもしれない」と期待を込めて熱く解説していました。

白熱の終盤戦に期待

藤井竜王と伊藤七段の対局は、八冠制覇を果たした藤井竜王と新鋭の伊藤七段との“同学年対決”の第2戦です。藤井竜王は先手番で得意の角換わりの戦法から攻め立て、伊藤七段も絶妙なバランス感覚で応じていますが、対局は長時間の我慢が続いています。伊藤七段は簡単には崩れないという意志を示すような指し手を打ちましたが、藤井竜王が主導権を握り、終盤戦に突入しました。藤井竜王は後手陣に強く攻め込んでおり、その自信に満ちた指し手が見受けられます。

鈴木大介九段(49)がABEMAの中継で解説を務めながら、「藤井竜王は入玉を狙っているのかもしれませんね」とコメントしました。さらに、「入玉をちらつかせて攻め合うと攻め合いで勝ち、身の安全を優先すると入玉して勝つという、2本立ての戦法です。これは素晴らしい戦い方ですが、非常に難しいですね。過去にトッププロの間でAとBを見合いにして、どちらを選んでも一手足りないという例のない寄せ方が見られるかもしれません。角換わりの序盤でありながら、最終盤の局面でそれを試みるのは、まるで別のゲームのようですね。」とも述べました。

藤井竜王が描いたレールに向かうのか、伊藤七段がそれを上回る反撃の道筋を切り開くのか。今後の展開に目が離せません。各対局者は持ち時間8時間の2日制を行っています。

藤井聡太竜王と伊藤匠七段

【午後4時15分頃の残り持ち時間】

  • 藤井聡太竜王:1時間38分(消費6時間22分)
  • 伊藤匠七段:1時間(消費7時間)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

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