子供たちが作ったカボチャのランタンを破壊、神父が謝罪 チェコ

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子供たちが作ったカボチャのランタンが破壊され、チェコの神父が謝罪しました。この事件は、地元の子供たちがハロウィーンに向けて作ったカボチャの「ジャック・オー・ランタン」を踏みつぶされたことを受けて起きました。

神父が謝罪

クルデヨフ村のカトリック教会「洗礼者ヨハネ教会」で司祭を務めるヤロミル・スメイカル神父は、村の公園に並べてあったカボチャのランタンを2日間にわたって破壊しました。この出来事に対し、神父は村のフェイスブックページに謝罪文を発表しました。

神父の謝罪文

謝罪文の中で、神父は次のように説明しています。「日曜日の夕方に教区司祭館を出たところ、神聖な敷地の前に『ハロウィーン』という悪魔の祝祭のシンボルがたくさん置かれていた」と述べました。「自分の信仰と、神父として、そして私に託された子供たちの保護者としての義務に従い、これらのシンボルを取り除いた」とのことです。

また、スメイカル神父は、現代のハロウィーンの伝統はカトリックの万霊節に対抗するものであり、「異教の現代世界」で考案されたものだと述べました。

子供たちの反応

この件を最初に報じた現地紙によると、子供たちの作品が壊され、泣き出してしまった子供もいたとのことです。新しいランタンが作られ、公園に置かれたものの、次の日には再び踏みつぶされてしまったそうです。

神父の言葉

スメイカル神父は、誰かを傷つける意図はなく、子供たちが作ったものだと知っていれば違う行動を取ったかもしれないと述べました。「しかし覚えていてほしいのは、権威者として、また司祭としての私の責務は、子供たちと家族を隠れた悪から守ることだ」と話しています。

チェコの宗教と文化

中欧のチェコは、宗教の影響が少ない国の一つと言われていますが、万霊節などの伝統行事は人気があり、キリスト教徒も無宗教者も祝っています。しかし、一部の人々は西洋からの商業化された文化の影響や自身の伝統への侵食に不満を抱いており、ハロウィーンはその象徴的な例です。

(英語記事 Czech village priest sorry for smashing pumpkins)

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