涙ぬぐい、駆けた白バイ 男性隊員のタイム追い抜き、悲願の初優勝に

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こんにちは、みなさん。日本ニュース24時間へようこそ。今日は、全国白バイ安全運転競技大会での感動的なストーリーをお伝えします。

神奈川県警の白バイ隊員が女性の部で優勝

10月7日から9日にかけて行われた全国白バイ安全運転競技大会で、神奈川県警第1交通機動隊員の小俣あやめ巡査(26歳)が、女性の部で個人総合優勝を果たしました。身長155センチの小俣さんは排気量1300ccの大型バイクを自在に操り、県勢初の栄冠を手にしました。

小俣あやめ巡査

小俣さんのバイクへの情熱

小俣さんは高校2年生の冬に、白バイ隊員が先導する箱根駅伝を見て、白バイに魅了されました。その後、警察学校に入学し、2年半の交番勤務を経て、2019年に白バイの運転技術を磨く特別訓練員になりました。小俣さんは「まずはバイク起こしから始まった」と語ります。

困難を乗り越えての挑戦

去年の大会では、練習中に大けがをし、3カ月のリハビリを経て参加しましたが、転倒への恐怖がつきまといました。しかし、小俣さんは朝6時から筋トレを始め、日が暮れるまでバイクにまたがって訓練に励みました。大会会場でも合宿を行い、コースを頭に叩き込むために努力しました。

涙と喜びのゴール

大会初日、小俣さんはミスを重ね、21位で出遅れましたが、仲間からの激励のメッセージを受けて気持ちを切り替えました。「優勝できない」と涙を流しながら、小俣さんは挑戦を続けました。そして、最終日の曲線コースを走る「傾斜走行」で、2分17秒220のタイムを叩き出し、逆転で優勝を果たしました。

小俣あやめ巡査

新女王の誓い

そのタイムは2位に約4秒差で、男性選手を含めても最速でした。大会を指導した大沼優介警部補(49歳)は「質、安定感ともに、全国で一番成長した」と喜びました。小俣さんは今後、路上での取り締まりなどの任務を担当します。「自分でも信じられない好タイム。今まで訓練してもらった恩を返す。白バイで箱根駅伝を先導する夢もかなえたい」と語る小俣さん。26歳の新女王は、はにかんだ笑顔で、これからも頑張っていくことを誓いました。

この感動のストーリーは、朝日新聞社から提供されました。

それでは、今日も一日、元気に過ごしましょう!お別れまで、日本ニュース24時間でした。

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