ロシア軍の攻勢弱体化 損害拡大で再編成か 東部ドネツク州

ウクライナ国旗

ロシアによるウクライナ侵略が続く中、東部ドネツク州のアブデーフカにおける攻防戦が激しくなっています。しかし、ウクライナ軍のシュトゥプン報道官によれば、ロシア軍の攻勢は弱まっているとのことです。その理由は、過去1週間でドネツク州だけで約3000人の死傷者が出たことにより、ロシア軍が部隊の再編成を始めたからだとされています。

ロシア軍は、ドネツク州全域の制圧を目指し、特にアブデーフカへの攻勢を強化しています。バフムトを制圧した後、ウクライナ軍によって足止めされているため、ロシア軍はアブデーフカを新たな進軍ルートとして狙っていると考えられています。しかし、米シンクタンク「戦争研究所」や英国防省の情報によれば、ロシア軍はアブデーフカ周辺でもウクライナ軍との抗戦に遭い、大きな損害を受けているため、目立った前進を遂げていないのです。

一方、ウクライナ軍も南部ザポロジエ州方面を反攻の主軸としていましたが、8月下旬に集落ロボティネを奪還した後、ロシア軍の防衛線に直面しました。ウクライナ軍は現在、目標としている小都市トクマク方面に前進することができず、南部および東部の戦局は膠着状態が続いています。

Source: 日本ニュース24時間