NewJeans ヘリン&ヘイン、ADORとの活動継続を表明 – 全員復帰へ

人気K-POPグループNewJeansのヘリンとヘインが、所属事務所ADORとの専属契約を巡る係争の渦中、同社との活動継続の意向を明らかにした。11月12日(水)、ADORが発表した声明によると、両メンバーは家族との熟慮とADORとの十分な話し合いの結果、裁判所の判決を尊重し、専属契約を遵守する決断を下したという。これにより、一時は活動継続が危ぶまれたNewJeansの状況に大きな進展が見られた。

人気K-POPグループNewJeansのメンバーたち人気K-POPグループNewJeansのメンバーたち

NewJeansとADOR・HYBEを巡る騒動の経緯

NewJeansは、2022年7月に韓国の大手芸能事務所HYBE傘下のADORからデビューし、その音楽性とパフォーマンスで一躍人気グループとなった。「Ditto」「Super Shy」「OMG」などの代表曲を持ち、国内外で高い評価を得ていた。

しかし、2024年4月にNewJeansとADOR、そしてその親会社であるHYBEとの間でトラブルが表面化した。当時、NewJeansのプロデューサーを務めていたアートディレクターのミン・ヒジン氏がADORの経営権を奪取しようとしたとHYBE側が主張。これに対しミン・ヒジン氏は反論し、騒動は泥沼化。最終的に同年8月、ミン・ヒジン氏はADORの代表取締役を解任されるに至った。

専属契約「有効」判決と活動再開への動き

ミン・ヒジン氏の解任を受け、NewJeansのメンバーはHYBE側にミン・ヒジン氏の復帰を強く要求。また、HYBE側から不当な扱いを受けたと主張し、同年11月にはADORとの専属契約解除を宣言していた。

その後、2025年2月にはNewJeansが一時的に活動名をNJZへ変更する動きもあったが、同年3月に韓国・ソウル中央地方法院(ソウル中央地裁)の判断により、NJZとしての活動は禁止された。そして10月、ソウル中央地裁は、NewJeansとADOR間の専属契約は「有効である」との判決を下し、契約問題の法的解決が図られた。

ADOR声明と今後の活動

当初、ADORの勝訴判決を受け、NewJeans側は即日控訴する意向を表明。「信頼関係が完全に破綻した現状で、ADORに復帰して正常な芸能活動を続けることは不可能だ」との立場を強調していた。しかし今回、ヘリンとヘインの両名が復帰を発表したことで状況は一変。

ADORは声明の中で、「ヘリンとヘインが円滑に芸能活動を継続できるよう、最善を尽くしてまいります」とコメント。さらに、「ファンの皆様には、温かい応援をお願いするとともに、メンバーに対する憶測は控えていただけますよう丁重にお願い申し上げます」と呼びかけ、今後の活動への理解とサポートを求めた。

後日、韓国の聯合ニュースは11月12日(水)付で、残るメンバーであるミンジ、ハニ、ダニエルの3人もADORに復帰する意向を示したと報じた。この報道が事実であれば、NewJeansのメンバー全員が事務所に復帰し、グループ活動を再開する見込みとなり、ファンにとっては待望のニュースとなるだろう。


参考文献