ロシア人大隊、ウクライナ軍内に新設 自国での反体制活動に見切り

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ウクライナ・キーウ近郊で訓練を受ける、同国軍所属の「シベリア大隊」(2023年10月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

ウクライナ軍の新たな編成、シベリア大隊が発足しました。この大隊には、反体制活動に見切りをつけ、ウクライナで戦うためにやってきたロシア人約50人が所属しています。

ウクライナ軍内のロシア人大隊、シベリア大隊

グレチハさんや他のロシア人兵士たちは、「ロシアと戦うため、またウラジーミル・プーチン政権、帝国主義と戦うために、一刻も早くウクライナに入ろうと決めた」と話しています。彼らはロシアの侵攻が始まると、ウクライナに集まった義勇兵たちの一部であり、シベリア大隊もその中の一つです。

シベリア大隊の隊員には、反体制的な意見を持つロシア人兵士やシベリアの少数民族出身者もいます。報道官によると、彼らは全員が契約兵であり、ウクライナに不法入国者はいないとのことです。

ロシア国内での抗議デモは「無意味」

クリミア半島出身のグレチハさんは、モスクワで生活し、救急隊員として働いてきました。彼はロシアの独裁政権と不満を抱えており、抗議デモに何度か参加したものの、「無意味」だと感じるようになりました。

「現在ロシアは独裁政権で、もちろん極めて不満だ。自分の身に具体的な影響があるわけではないが、国家が国民の自由を徐々に奪っているということは感じている」とグレチハさんは語ります。

昨年、グレチハさんはロシアを離れウクライナに入ろうとしましたが、当初は組織されておらず、入国方法に関する情報もなかったため、ビザ取得の要件のない国々でテント泊をしながら過ごしました。

ロシア人大隊、ウクライナ軍内に新設されたシベリア大隊。彼らは自国での反体制活動に見切りをつけ、ウクライナで戦う覚悟を持っています。ロシアの侵攻に対抗し、ウクライナの自由を守るため、彼らは団結して闘い続けるでしょう。

Source link: 日本ニュース24時間