神様・仏様・岡田様、猛虎魂が生活の一部に…東京への対抗意識

阪神タイガースの優勝

今年のプロ野球は、大阪が熱い。阪神タイガース、オリックス・バファローズがセ・パ各リーグを制覇し、クライマックスシリーズも勝ち上がり、日本一を目指す戦いに突入しました。阪神のリーグ優勝は2005年以来の快挙であり、大阪の街はこの18年ぶりの栄光に沸き立っているのです。

阪神の本拠地は兵庫県西宮市の甲子園球場ですが、なぜ大阪でここまで愛されるのでしょうか。その理由について考えてみましょう。

阪神の歴史

阪神タイガースの歩み

阪神は1935年に関西初のプロ球団として創設されました。当初は「大阪タイガース」というチーム名で活動していました。その後、1959年の天覧試合で宿敵・巨人との名勝負がテレビ中継されたことで、大阪のチームというイメージが定着しました。大阪の人々の東京への対抗意識を体現するチームとして人気を集めたのです。

1961年に球団名を「阪神」に変更しましたが、大阪の人々のタイガース愛は変わることありませんでした。特に1985年のリーグ優勝は、バース、掛布、岡田といった猛虎打線の活躍で実現し、阪神ファンの心に深く刻まれました。

阪神ファンの熱い想い

高橋さん(中央)

時折低迷することもある阪神ですが、それでもファンは応援をやめません。阪神ファンには、「弱いことを嘆きつつ笑い飛ばすのは、大阪のお笑いの『ぼやき』みたいなものだ」という気風があります。彼らは東京との差を感じつつも、チームに対して自分たちの鬱屈した思いを投影し、楽しむことができるのです。

今年はコロナ禍が収束し、声を出して応援することができるようになりました。それに加え、阪神の快進撃が重なり、ファンの解放感が増しています。特に大阪では、阪神に対する熱い思いが高まっているのです。

神様、仏様、そして岡田様。阪神タイガースの栄光を称える彼らは、多くの人々の生活の一部となっています。大阪の人々は、その猛虎魂を胸に、東京に真っ向から立ち向かい、自分たちのチームを応援し続けています。

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