和歌山市の「ラピュタの島」に大量のゴミ漂着! 専門家によると、ゴミ減少まで10年かかる可能性

友ヶ島といえば、「ラピュタの島」とも呼ばれる和歌山市の人気観光スポットです。しかし、最近ではこの美しい島に大量のゴミが問題となっています。

大都市からのゴミが「大量漂着」

友ヶ島は、ジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』のような風景が広がっており、多くの人が訪れる場所です。そんな友ヶ島の北側にある海岸では、ゴミが点々と散乱している光景が広がっています。さらに海岸には、タイヤなども漂着しているようです。

加太・友ヶ島環境戦略研究会の益田さんによると、海岸に広がるゴミのうち約8割はプラスチック製です。その中には、日本で使用されているペットボトルやスプレー、建築関係の看板なども見つかったとのことです。

このゴミは一体どこから流れてきたのでしょうか? 益田さんによると、大阪や神戸といった大都市が控えていることから、河川を通じて流れ出したゴミが漂着し、着岸しているのだと考えられます。特にこの海岸は大阪湾の出口付近に位置しており、大都市からのゴミが流れ込みやすい環境にあるのです。

海外からのゴミもたくさん

しかし、問題は大阪湾からのゴミだけではありません。友ヶ島の南側に移動すると、別の特徴が見られます。そこに広がるゴミには、日本語ではない文字で書かれたペットボトルがあり、中国や深セン市といった表記が確認されました。

さらに益田さんによると、これらのゴミはマレーシアや中国、韓国、東南アジアからも漂着しているとのことです。また、過去にはロシアからのゴミも漂着していたことがあるそうです。これらのゴミは、太平洋側に位置する友ヶ島の海岸に黒潮の流れに乗ってやってくるのです。

加太・友ヶ島環境戦略研究会の益田さんは、「南側は太平洋なので、東南アジアや中国からのゴミが多く漂着しています。」と語っています。

友ヶ島の美しい自然環境を守るためには、このゴミ問題に対策を講じる必要があります。益田さんによれば、ゴミの減少は10年以上かかることが目標だとのことです。一般社団法人加太・友ヶ島環境戦略研究会は、地域の方々と協力し、ゴミ問題の解決に取り組んでいるそうです。

まとめ

和歌山市の人気観光スポット、友ヶ島に大量のゴミが漂着していることが明らかになりました。大阪や神戸といった大都市からのゴミだけでなく、中国や東南アジア、ロシアなど海外からのゴミも多数見つかっています。ゴミ問題の解決には時間がかかるかもしれませんが、地域の方々と協力して取り組むことが重要です。

参照リンク:日本ニュース24時間