給食での食物アレルギー事故の児童、PTSDに罹患

給食事故

こんにちは、みなさん。今回は、新潟県上越市立小学校で発生した給食事故についてお伝えします。この事故では、乳アレルギーを持つ児童が乳成分を含む給食を誤って食べ、発疹などのサインを示し、一時入院する事態となりました。しかし、この事故から数日後、児童が心的外傷後ストレス障害(PTSD)に罹患したことが明らかになりました。今回は、その詳細についてご紹介します。

アレルギー発症時の遅い対応、PTSDの引き金に

発表によると、児童は「冷凍クリームコーン」などの給食を食べ始めて間もなく、のどに違和感を感じました。児童は食べ物を3分の1程度摂取した時点で腹痛を訴え、一人でトイレに行きました。しかし、トイレから戻ってきた児童はふらふらとした状態で、顔が赤くなっていることが担任の目に入りました。この担任は、初めてアレルギーのショック症状である「アナフィラキシー」を認識し、症状を緩和する注射薬「エピペン」を使用しました。その後、児童は救急搬送され、翌日まで入院することとなりました。

市の緊急対応マニュアルでは、児童が腹痛などを訴えた場合、児童を1人にせず、緊急性の高いアレルギー症状かどうかを5分以内に判断することが求められています。アレルギー症状が確認された場合は、直ちにエピペンを使用するよう指示されています。しかし、この事故では、担任が児童を1人でトイレに行かせてしまい、症状に気付くのが遅れました。実際にエピペンが使用されたのは腹痛を訴えてから18分後であり、児童の状態が悪化する一因となりました。また、この給食には食物アレルギーの除去食の指示がなかったため、担任らは腹痛をアレルギーとは考えず、適切な対応ができませんでした。

事故の背景にある過失

この事故では、栄養教職員が乳成分が含まれていないと誤解し、配合成分表の確認を怠った上、調理員も原材料の確認で「脱脂濃縮乳」の記載を見落とすなど、不適切な手続きが行われました。これにより、食べてはいけないメニューが児童に提供されてしまったのです。

PTSDに罹患した児童の現状

事故後、児童は心的外傷後ストレス障害(PTSD)になり、学校生活に支障をきたしていると報告されています。PTSDは、トラウマ体験によって引き起こされる精神的な症状であり、適切なケアやサポートが必要です。この過失が、児童の健康へ与えた影響が大きいことが明らかになりました。

教育長の言葉に対する期待

この事故に関して、早川義裕教育長は「命を預かっている責任の重さを実感した。児童のケアに全力であたりたい」とコメントしました。今後、このような事故が二度と起こらないよう、教育体制や給食の管理・準備方法について再考されることが期待されます。

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