児童ら校内で待機 幼稚園は保護者に緊急メール 戸田の病院で発砲音

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31日の午後、埼玉県戸田市の病院周辺で発砲事件が発生したとみられ、この事件に関連する保育園や学校の関係者からは、子どもたちの安全を心配する声が聞かれました。さらに、逃走した人物が同県蕨市の蕨郵便局に立てこもっているとの情報もあり、不安が広がっています。

幼稚園は緊急メールを流し、子どもたちを保護

病院の近くにある私立戸田幼稚園の田口貴之園長によれば、サイレンの音で事件に気付いたそうです。田口園長は、「外に出たら病院の看護師から『病院の中で撃たれたらしい。子どもたちも気をつけてください』と伝えられた」と当時の状況を語りました。

園ではすぐに園庭にいた園児たちを2階のホールに避難させ、保護者に緊急メールを送り、子どもたちの安全を確認してから迎えに来てもらっているとのことです。田口園長は、「早く犯人が捕まることを願っています。ここで十数年勤めていますが、暴力事件が起きた記憶はありません。周辺でこんな大きな事件があったことに本当に驚いています」と話しました。

学校では児童を校内に留め置く

戸田市立戸田東小学校の教頭によれば、「市から児童を校内に留め置くように言われたので、全員を校内にとどまらせています」とのことです。

また、蕨市のえなぎ保育園の園長も、「戸田市内で発砲事件があった」と市役所から連絡があったと述べ、「蕨市から園を閉め切るように指示があり、子どもたちを園内にとどまらせています。安全が確認できないため、保護者には迎えに来ないように連絡しています。外に出られないので、現在の状況は分かりません」と声を震わせました。

市内の学校も措置を取る

蕨市では、全7つの小学校と3つの中学校の児童・生徒を下校させずに校内で待機させる措置をとりました。市はホームページなどで蕨郵便局周辺の住民に対し、警察官の指示に従って避難したり、在宅中の場合は玄関の鍵をかけるよう要請しています。

この事件によって多くの人々が心配と不安を抱えています。事件の詳細や犯人の逮捕の経過について、私たちが報道を追い続けていくことは重要です。

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