ポーランド運送業者がウクライナ国境検問所を封鎖して抗議

ポーランド・ドロフスクで、ウクライナとの国境検問所に続く道を封鎖し抗議する運送業者ら(2023年11月6日撮影)。

ポーランドで、数十人の運送業者がウクライナとの主要な国境検問所3か所をトラックで封鎖し、抗議デモを行いました。競合他社の流入により、不当な競争にさらされていると主張しています。しかし、ウクライナ当局によると、ポーランド側からの正式な要請はまだ届いていないとのことです。

トラックで道路封鎖、多数のトラックが立ち往生

ドロフスク(Dorohusk)検問所に続く主要道路では、デモ参加者が蛍光色の安全ベストを着用し、トラックを路上に止めたまま運転席から降りました。これにより、実質的に道路が封鎖されました。

トラックには、デモ参加者の要求が書かれた幕が掲げられており、最上位には、ウクライナの競合事業者に対する許可制度の復活が記されています。

規制緩和による収入減少

ロシアによるウクライナ侵攻後、欧州連合(EU)は、それまでウクライナの運送業者に求めていた許可取得を免除しました。これにより、ウクライナの事業者がポーランドに流入し、ポーランドの運送業者の収入が減少しているというのです。

ウクライナ復興当局は、ポーランドの運送業者から正式な要請は届いていないと説明しています。ウクライナ側は、ポーランド側からの正式かつ合理的な見解が示されれば、対話の用意があると述べました。

ウクライナとの関係悪化

ポーランドは、ウクライナを支援し、武器の供与や難民の受け入れを行ってきました。しかし、最近では、ウクライナ産の穀物輸出の問題などを巡り、両国の関係が悪化しています。

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