米国連邦下院は7日、民主党所属のラシダ・タリーブ下院議員がイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に関して「虚偽のナラティブ(物語)」を広めたとして、彼女への非難決議案を賛成多数で可決しました。この決議は、イスラエルに対する憎悪を扇動するものとされ、議論を呼んでいます。
タリーブ氏、虚偽の主張
ラシダ・タリーブ下院議員は、ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区に対する経済封鎖によってイスラエルの「アパルトヘイト(人種隔離)制度が非人道的な状況を生み出し、抵抗につながるのだ」と主張していました。しかし、この主張はイスラエルを非難し、虚偽の情報を広めるものと見なされました。
決議案採決結果
決議案の採決結果によると、民主党からも22人が賛成に回り、234対188で可決されました。タリーブ氏は採決後に声明を発表し、「ガザ地区での死者が1万人を超える中、同僚たちが(ガザ地区住民の)命を救うことよりも、私を黙らせることに焦点を当てているのは恥だ」と反発しました。
「川から海まで」という問題発言
決議案は、タリーブ氏がソーシャルメディアで「川から海まで」と叫ぶパレスチナ側の支持者の映像を投稿したことについても批判しています。この言葉は「ヨルダン川」から「地中海」までを指し、「川」と「海」の間にあるイスラエルを含めて、地域全体をパレスチナ領にすべきだとの意味で使われることがあります。
バイデン政権批判の急先鋒
民主党左派からは、バイデン政権のイスラエルへの「肩入れ」に批判が出ており、タリーブ氏はバイデン政権批判の急先鋒となってきました。
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