再配達の手間を省き、利用者の利便性を高めるサービスとして急速に普及した「置き配」。今や私たちの生活に欠かせない存在となっています。しかしその一方で、一部の配達員による信じられないような悪質な行為が問題視されており、セキュリティカメラがその実態を捉えました。顧客の目が届かない場所で行われる配送トラブルは、サービスへの信頼を大きく損ねるものです。
埼玉県川口市内のマンションで、宅配業者の配達員が顧客の荷物を乱暴に扱う衝撃的な映像が防犯カメラに記録されていました。8月7日、一人の配達員が重そうな荷物を抱えながら階段を上り、指定された配達先の玄関前へ。すると、突然その荷物を地面に放り投げたのです。まるで「置き配」ならぬ「投げ配」とも言えるこの行為に、しかし悪質性は留まりませんでした。投げ捨てられた荷物を、なんとその配達員は足で強く蹴りつけたのです。蹴られた荷物は壁に激突し、明らかに形が変わってしまったように見えました。
埼玉・川口市のマンションで配達員が顧客の荷物を乱暴に投げ捨て、足で蹴りつける悪質な行為が防犯カメラに捉えられた様子。
住人がこの不適切な配送に気づいたのは、荷物到着通知がスマートフォンに届いた後でした。「荷物がぐちゃぐちゃになっていておかしい」と感じた住人は、中身の破損はなかったものの、配達員の常識外れの行動に強い不満を表明しました。この一件は、不在時配送における荷物の扱いのずさんさを浮き彫りにしています。
さらに驚くべきことに、このような悪質な置き配が、別の日に同じ配達員によって繰り返されていたことが判明しました。7月24日にも、別の重そうな荷物を運んできた配達員は、同様に荷物を乱暴に地面に投げ置き、壁際へと足で蹴り寄せました。その際、配達員は荷物に対し「ちくしょうお前!」と罵声を浴びせながら、階段を降りていったのです。サービスを提供する側としてあるまじき言動であり、プロ意識の欠如が指摘されます。
一連の配達トラブルに対し、住人は「お金をもらって仕事しているわけですから、人としてやって良いこと悪いことの判断はしてほしい」と、職業倫理の重要性を訴えました。宅配サービスの利便性は計り知れませんが、その裏側で顧客の荷物がこのような劣悪な扱いを受けているとすれば、サービスの信頼性、ひいては企業の評判に深刻な影響を及ぼします。消費者の権利と、配送業者のサービス品質管理のあり方が問われる事例と言えるでしょう。
参照: FNNプライムオンライン (https://news.yahoo.co.jp/articles/d471c4e4c7a100590d98dd88b2cb46822909ece6)