イスラエルのガザ作戦に「何らかの誤り」、国連総長が死者数を示唆

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ニューヨーク、8日(ロイター)- 国連の事務総長、グテレス氏は、イスラム組織ハマスに対するイスラエルのガザ軍事作戦において、民間人の死者数が「何らかの誤りがあることを示唆している」と述べました。グテレス氏は、ロイターネクストでの発言の中で、「ハマスが「人間の盾」戦術を利用していることは間違いないが、軍事作戦で命を奪われた民間人の数は明らかにおかしい」と述べました。

このパレスチナ自治区での危機的な状況に直面しているパレスチナ市民の映像は、国際社会にとってもイスラエルにとっても有益ではないとグテレス氏は指摘し、「イスラエルは、この状況が自国の利益に反していることを認識すべきです」と強調しました。

ハマスのイスラエルへの奇襲攻撃によって、10月7日には1400人が殺害され、240人以上が人質にされました。その後のイスラエルの攻撃により、これまでに1万0569人が死亡しています。このうち40%は子供です。

グテレス氏は、子供の犠牲者数が国連の記録する世界の紛争による子供の死者数を大幅に上回っており、「ガザでは数日ごとに何千人もの子供たちが殺されています。これは、軍事作戦の方法には明らかな問題があることを意味しています」と述べました。

また、ガザの人道状況は「壊滅的」であり、ガザ市民のニーズに対応するためには「人道的支援が絶対に必要です」と強調しました。さらに、「効果的な人道支援を確実にするために、イスラエル、アメリカ、エジプトとの集中的な交渉を進めています」と述べました。グテレス氏はまた、過去18日間でわずか630台のトラックがエジプトとガザの境界にあるラファ検問所を通過してガザに到着した人道支援物資の量についても指摘しました。

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