エストニア軍大佐、ロシア軍がドネツク州とルハンシク州で主導権を握った

エストニア軍のマート・ヴェンドラ大佐が明らかにしたところによれば、ロシア軍はウクライナ軍に対して圧倒的な戦力を有しており、ドネツク州とルハンシク州において戦場の主導権を握っているようです。このニュースをブルームバーグが報じ、EUが約束した砲弾100万発が期限までに届かない見込みとのことです。

アウディーイウカではロシア軍だけでなくウクライナ軍も大きな損失を被っている

マート・ヴェンドラ大佐によると、ロシア軍の主な攻勢はアウディーイウカ~マリンカ軸とクピャンスク~スバトボ~クレミンナ軸の2方向で展開されています。特に今週は通常よりも激しい攻撃が行われており、1日平均で64回の衝突が起きているとのことです。これはロシア軍が常に圧倒的な人員と装備を保持し続けていること、そしてドネツク州とルハンシク州で戦場の主導権を握っていることを裏付けるものと言えます。ロシア軍の目標はまだ変わっておらず、アウディーイウカを占領することが最優先とされています。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍もアウディーイウカを守り続けていますが、占領は容易ではありません。マート・ヴェンドラ大佐は「ウクライナ軍ならばロシア軍の攻勢に耐え抜くだろう」と予想していますが、ウクライナ軍も大きな損失を被っていることを付け加えました。

また、ブルームバーグはEUが約束した2024年3月末までにウクライナに提供する砲弾100万発の目標は達成されない見込みであり、現時点ではウクライナが受け取った砲弾は約束された30%程度しか届いていないと報じています。さらに、米国も資金不足のためにウクライナへの武器支援を縮小しており、米陸軍も議会の承認が遅れて155mm砲弾の購入や増産に必要な資金が手に入らない状況だと訴えています。

このような状況の中、ウクライナはバイデン政権に対して118億ドルの経済支援を要請しています。

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

【情報源】日本ニュース24時間

以上が最新の情報です。ウクライナ情勢は非常に深刻ですが、引き続き注目していきましょう。