ロシア・女性記者殺害で服役中の元警察官がウクライナ従軍で恩赦を受ける

ロシアで2006年に女性ジャーナリストが殺害された事件で服役中だった元警察官が、ウクライナの侵攻に参加し、恩赦を受けていたことが明らかになりました。

殺害されたジャーナリストの悲劇

ロシアの独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ」の記者であるアンナ・ポリトコフスカヤさんは、チェチェン紛争を取材していた彼女の自宅アパートのエレベーターで2006年に射殺されました。

元警察官の男は、殺害に関与したとして懲役20年の有罪判決を受けて服役していましたが、ロシアメディアによると、現在は恩赦を受けていたのです。

ウクライナ侵攻と恩赦

男の弁護士によれば、ウクライナでの従軍のおかげで恩赦を受け、現在は契約兵として侵攻に参加しているとのことです。

ノーバヤ・ガゼータは、今月14日にポリトコフスカヤさんの子供たちと共同で声明を発表し、「とんでもない不正である」と批判しました。

また、恩赦の実施や殺害に関与した他の人物についての捜査状況も、遺族や関係者には知らされていないと指摘しました。

不正と正義の行方

誰が殺害の指示を出したのかはいまだに明らかになっていません。

声明では、ロシアの現状について「正義を求めることは無意味だ。当局の信用を傷つけたため、正義は独房の中で閉じ込められた」と指摘しています。

ウクライナ侵攻での兵士不足を補うため、民間軍事会社「ワグネル」が去年から受刑者の雇用を始め、その後、ロシア国防省も彼らを雇い始めました。

ノーバヤ・ガゼータの声明

ソースリンク: 日本ニュース24時間