習近平氏の表情から読み解く日中関係 16日の首脳会談は仏頂面か破顔か

中国の習近平国家主席と日本の岸田文雄首相が16日(日本時間17日未明)に首脳会談を行います。この会談は昨年11月以来のものです。中国の首脳は、会談の際に相手国との距離感を表情で示すことが多いです。しかし、日中関係の溝が深まる中で、どんな表情を見せるのか注目されます。

安倍首相と初めて向き合った習主席の表情

安倍晋三元首相と初めて向き合った場面では、習近平氏の表情が最も注目されました。安倍氏が笑顔で握手を求めたにもかかわらず、習氏は不愛想な表情を崩さず、目線を避ける仕草も目立ちました。当時、中国はアジア太平洋経済協力会議(APEC)を主催しており、ホストである習氏の行動は国際的な問題となりました。

習氏の表情の変化

日中関係は最悪の状態に陥りました。中国国内での反日デモや安倍氏の靖国神社参拝などが背景にありました。その際、習氏は中国の世論に合わせた表情を見せました。一方で、韓国やベトナムの首脳とは笑顔で歓待ムードを盛り上げました。

しかし、近年になると習氏の表情は穏やかなものに変わっていきました。最後の対面会談となった19年12月では、習近平氏の国賓来日の準備加速が確認されました。このような一連の変化は、日中関係の改善を意味していたのです。

日中関係の現状

しかし、現在の日中関係は改善の兆しが見えません。中国側は反日感情をあおる言動を増やしており、日本産水産物の全面禁輸だけでなく、日本人男性社員の拘束や尖閣周辺での挑発行動も続いています。今回の会談で岸田首相が具体的な解決策を引き出そうとする中、習近平氏の表情がどのように変わるのか注目が集まっています。

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