移民問題でアメリカが揺れる!ニューヨーク市の姿勢にも変化【WBS】

移民が殺到し、バイデン政権に不満が高まる中、寛容な都市として知られてきたニューヨークでも受け入れに限界が訪れつつあります。アメリカの移民問題は大いなる争点となり、その行方は来る大統領選挙でも注目されています。

アフリカ諸国からの移民が増加するニューヨーク

ニューヨーク・ブロンクスにあるイスラム教の礼拝所「モスク」には、アフリカ諸国からの移民が集まります。彼らが遠いアフリカから渡ってくる理由は何なのでしょうか?

「セネガルでは野党支援者が政府に弾圧されるため、母国にとどまることは危険です。将来に希望を見いだせず、アメリカへの脱出を選びました」と、セネガル出身の一人の移民は語ります。

アメリカ南西部の国境では、今年9月までの1年間で、過去最高の247万人もの人々が当局に拘束されました。特にアジアやアフリカの出身者は前年の3倍に増加しています。このような移民たちの多くがニューヨークを目指しています。では、なぜ彼らはニューヨークを選ぶのでしょうか?

ニューヨーク・マンハッタンには、市が廃業したホテルを借り上げて設置した移民の受け入れセンターがあります。到着した移民はここで仮住まいのシェルターなどの手続きを行います。

「市からシェルターと娘の学校の手配をしてもらい、本当に助かっています。これからは自分で仕事を見つけ、自立して生活していきたいと思っています」と、ベネズエラ出身の一人の移民は話します。

多くの移民は、母国で迫害を受けたとして亡命を申請しています。ニューヨークは人道的な観点から、ここ1年半で14万人以上の移民を受け入れてきました。

「ニューヨーク市とバイデン大統領には感謝しています。彼らは移民を100%支持してくれています」と、ベネズエラ出身の移民は述べています。

ニューヨーク市の姿勢の変化と地元住民の反応

しかし、寛容な姿勢で知られるニューヨークでも、今は大きな変化が起きています。ニューヨーク市のアダムス市長(民主党)は「移民問題はニューヨーク市の崩壊につながる。あなたの街にもやってくる。避けられる市民は誰一人いない」と述べ、移民の受け入れに限界を示しました。

その理由はなんでしょうか?私たちはニューヨークの郊外へ向かいました。

夜、鉄柵を叩きながら抗議しているのは地元住民です。彼らの向かい側には移民シェルターがあります。毎晩、約25人の住民が集まり、移民に対して「歓迎しない」と訴える抗議活動を行っています。

「移民たちは合法的な方法で働くことができないため、非合法な方法で生計を立てる人々も増えてきました。怪しい人物たちもよく目にします。住民たちは心配しているんです」と、地元住民は話します。

ニューヨーク市は今年6月までに2100億円以上の費用をかけ、公園や病院、老人ホームなど200以上の施設に移民のシェルターを設置しました。そのため、市は警察や消防など他の予算を削減しなければなりませんでした。

地元住民たちは「なぜ納税者が移民の世話をする必要があるのか?市のサービスも削減されるし、不公平だ」と不満を漏らしています。「移民の子供が公立学校に押し寄せ、地元の生徒が犠牲になっている。なぜアメリカの市民権を持つ地元の生徒が押し出されるのか」との声もあります。

バイデン大統領の混迷する移民政策

このような状況に頭を抱えているのがバイデン大統領です。就任当初は移民に寛容な姿勢を示していましたが、国境やニューヨークでの混乱を受け、移民政策への支持率は大幅に低下し、現在は39%にまで落ち込んでいます。トランプ前大統領が国境の壁建設の再開を主張するなど、政策の転換が求められています。

トランプ氏は「移民の大群が押し寄せているのに、バイデン氏はそれに気づこうとしない。アメリカは衰退している。だが、私が再び偉大な国にしてみせる」と批判しています。

移民問題はアメリカのみならず、ニューヨーク市においても大きな争点となっています。これからの動向に注目が集まります。

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