中国の若者に人気の「日本留学」はなぜ根強いのか

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中国と日本の緊張関係が続く中、なぜ中国では日本への留学が根強い人気を保っているのでしょうか。新型コロナウイルスの流行によって留学生数は減少しましたが、それでもコロナ前の8割弱の留学生が踏みとどまっています。では、なぜ若者たちは日本留学を選ぶのでしょうか。今回は上海の学校を訪ね、その理由を探ってみました。

上海の学校に集まる日本留学志望者

上海の郊外に位置する「信男教育学園浦東校」では、約120人の生徒が日本留学を希望して学んでいます。この学校では、高校1、2年生の間に日本語と高校の教科を学び、2年生の途中から日本の姉妹校に編入することができます。日中両国で新学期の時期が異なるため、約3年半で高校を卒業し、大学に進学することができるのです。

日本留学を選ぶ理由

学校では生徒たちに日本留学を志す理由を尋ねました。多くの生徒が日本の文化に興味を持っており、アニメやゲーム、文学などに魅了されているようです。また、日本と中国の距離が近く、文化の共通点もあるため、互いの国の人々に興味を持っているようです。さらに、日本の映画や文化に触れることで、留学生たちは自身の人生を豊かにしたいという思いがあるようです。

日本式教育の魅力

「信男教育学園浦東校」では、日本の教育方法や文化に触れることができます。学校の指導方針として、身の回りの整理整頓や掃除、あいさつなどの日常生活の指導を徹底しています。そのため、日本社会に溶け込むために必要なスキルを身に付けることができます。また、学校には日本人教員も在籍し、生徒たちの授業や生活指導に当たっています。

日本留学の人気は衰えず

中国から日本への留学生は、19年には約12万4000人に達しました。コロナ禍で留学生数は減少しましたが、2022年には約10万4000人の留学生が日本に渡航しています。中国の教育関係者によれば、受験競争が激化している中国国内で、日本留学を選ぶ保護者も増えているとのことです。

中国と日本の関係が緊迫した状況でも、若者たちは日本留学の魅力に引かれています。日本の文化に興味を持ち、自身の人生を豊かにするために、彼らは日本への留学を選ぶのです。

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