<北朝鮮内部>娘「キム・ジュエ」が1年登場!住民たちはどう評価しているか?

キム・ジュエ

北朝鮮の最高指導者、金正恩氏の娘である「キム・ジュエ」が、いよいよ登場してから1年が経ちました。最初は名前や年齢など、人的情報に関心を示していた住民たちも、金政権が娘を頻繁に露出させる意図について考えるようになってきました。

◆「天才、万才だ」と当局が情報流布か

2022年11月、父である金正恩氏に手を引かれて弾道ミサイル発射実験現場に現れた「キム・ジュエ」。この時、国営メディアは彼女を「尊貴なお子様」と伝え、北朝鮮の人々は金正恩氏の娘であることを知りました。

彼女の名前や年齢、出生順、学校など、住民たちは彼女の個人情報に強い関心を寄せています。父親と母親の特徴を持つ彼女について、住民たちの間では次のような噂が広がっています。

  • 「彼女は頭の良い秀才で、一度見たことは忘れません。記憶力が抜群なんですよ。」
  • 「天才であり、幼いながらにして金正恩氏を補佐しているんだそうです。」

これらの噂は、当局が意図的に広めていると思われています。

キム・ジュエ

◆住民に対し娘の説明は皆無

北朝鮮では、政権の政策や方針を伝える際には、人民班や職場、女性同盟などの社会団体の会議が通例です。国営メディアは写真や動画で「キム・ジュエ」の姿を大々的に公開していますが、金正恩氏と同行したという事実を伝えるだけで、それ以上の説明はありません。

アジアプレスが行った調査では、咸鏡北道、両江道、平安北道の協力者6人に対し、娘の登場について各種会議でどのように説明されたかを注視・報告するよう依頼しました。結果は以下の通りです。

これまでの1年間で行われた会議において、娘に関する情報は一切説明されませんでした。彼らの話によれば、会議に参加した際には娘の名前や年齢、父親との同行理由などについての説明はなかったとのことです(ただし、幹部に対しては別途に説明があった可能性もあります)。

ただし、両江道の恵山市に住む協力者は次のようなエピソードを伝えてきました。

「8月31日に行われた女性同盟の会議で、金正恩元帥の愛情について講演がありました。そこで恵山市の労働党幹部が登場し、『金正恩元帥は人民愛の模範であり、住民の生活向上に献身しています』と演説しました。その際、金正恩氏は娘と過ごす時間さえ人民の幸せのために捧げているとして、彼女の同行について触れました。以来、同じようなスピーチが繰り返されていますが、正直言ってばかばかしいと思います」

以上が、住民たちが娘の登場について知っている限りの情報です。

記事の引用元: https://news.yahoo.co.jp/articles/7b6402fdffc32497691bac56a0033ebbca7dd0ad

(文章:日本ニュース24時間、画像:北朝鮮当局提供)