道路整備などに必要な重機の操作を教えるため、アフリカ東部ウガンダに教官として派遣される陸上自衛隊北部方面隊の自衛官18人を見送る行事が16日、北海道・新千歳空港で行われた。集まった家族や隊員ら約100人が「気をつけて」「頑張れ」などと声を掛けながら、拍手で送り出した。
国連平和維持活動(PKO)の参加国部隊に重機の操作を指導する「支援部隊早期展開プロジェクト」の一環。東京で通訳ら4人と合流して、17日に出国。ウガンダ軍の工兵要員計約30人に油圧ショベルやロードローラーなどの操作を指導し、11月22日に帰国する。
ウガンダでのPKOを想定し、現場ですぐに活動を開始できるよう現地要員を訓練するのが目的だ。教官団長を務める藤堂康次2等陸佐(53)は報道陣に「国連とウガンダ、日本の両国政府の良好な関係づくりのため、ウガンダ軍や国連と密接に連携をとりたい」と意気込みを語った。

夫を見送りにきた岩見沢市の会社員、田中なつみさん(30)は「無事に帰ってほしい。派遣中はテレビ電話などで子供の顔を見せたい」と話していた。