ロシア政府系紙イズベスチヤは11日、同国唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」の改修を国防省が断念し、廃棄される可能性があると伝えた。
ウクライナ侵攻下、海軍関係者の間で「不要不急」「過去の遺物」との意見が出ているという。
同空母は2016年、内戦下のシリアで当時のアサド政権を支援するため実戦投入された。翌17年にロシア北西部ムルマンスクに帰還して改修が始まったが、事故や火災に見舞われ、資金上の問題も出て作業の中断を余儀なくされた。
太平洋艦隊のアバキャンツ前司令官は同紙の取材に対し、空母は近代兵器による破壊が容易とされることから「必要ない」と指摘。改修中断を支持した。