「新幹線を降りてこれではあまりに…」福井の駅前、人通りまばらな現状

福井市は新幹線延伸による人口流出を食い止めるため、市街地の活性化や観光誘客を模索しています。しかし、現状は残念ながら人通りがまばらで、駅前の様子は穏やかとは言えません。

目立つ空きテナント

福井駅東口近くにある8階建てのビル「アオッサ」は、ほとんど人の姿がなく、閑散としています。平日の昼間は、中高生が参考書を広げて勉強するくらいで、静まり返っています。

県や市が出資し、2007年にオープンしたアオッサ。1~3階には雑貨店や飲食店、4~6階には市の図書館などの施設、7、8階には県の施設が入っています。

しかし、アオッサはオープン当初は市の再開発計画の中心的存在でしたが、現在は空きテナントが目立っています。市によれば、来場者を数えるためのカウンターも20年に故障して以来、修繕されていないとのことです。また、周辺の人通りも、通勤や通学の時間帯以外はまばらな状況です。ある男性は通りかかった際に「新幹線を降りて、こんな寂しい駅前になってしまっているのは残念だ」と嘆いていました。

駅周辺には地元の住民が日常的に買い物できる店舗が少ないという課題もあります。新幹線延伸に伴い、駅に直結した新たな商業施設「くるふ福井駅」がオープンする予定ですが、閉館した「プリズム福井」にあったスーパーマーケットは再設置されません。そして、駅西口の西武福井店の食品売り場は「普段は利用しない」という住民が多い状況です。さらに、駅前の商店街でも閉まったままの店舗が目立っています。

来年秋には東口から約500メートル離れた工場跡地に県民生活協同組合のスーパー「ハーツ」が進出する予定ですが、それまでの間、近隣住民の買い物が便利でない状況は変わりません。駅周辺の人の流れを回復させることができるのか、市は問われています。

周遊コース整わず

福井市には一乗谷朝倉氏遺跡や越前海岸など魅力的な観光地が点在しています。しかし、これらの場所を巡るためには時間がかかってしまうという問題があります。市の担当者はこの状況に苦悩しています。

以上が福井市の現状です。新幹線延伸による活性化策が盛り上がる中、駅前の人通り不足や商業施設の空きテナントなどの課題は解決されるべきです。福井市はこれらの問題に果敢に取り組んで、魅力的なまちづくりを進めることが求められています。

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