2000年前の前漢墓が中国重慶で発見!文化財600点以上を出土

墓の出土品
画像はイメージです。出典:CGTN Japanese

こんにちは、日本ニュース24時間のみなさん!中国の重慶市で、2000年前の前漢(ぜんかん)時代の墓が発見されました。この貴重な出土品は600点以上にも及ぶそうです。今回の発見は、考古学界にとっても重要な発見となります。

中国南西部の重慶市での発見

重慶市の文物考古研究院が、保存状態が非常に良く、年代が明確な前漢時代初期の墓を発見しました。これまでに出土した品は600点以上にも及びます。これまで重慶市で出土した前漢時代の墓は初めてであり、その出土品の数と年代の古さは専門家も驚いています。

重慶市での一連の古墓の発見

最近、重慶市では、漢から六朝時代までの一連の古墓がまとまって発見されています。特に、「関口前漢1号墓」と呼ばれる墳墓からは重要な出土品が見つかりました。この墓は、中国の考古学史上でも最も古い墓とされており、木牘(ぼくとく、細長い木板に文字を記したもの)から、墓の主が紀元前193年に埋葬されたことが判明しました。また、剣の玉の装飾品からも、墓の主の社会的地位の高さがうかがえます。墓からは漆器や木器、竹器、青銅器、陶器、絹織物などさまざまな品が出土しており、墓の主の生活についてもうかがい知ることができます。

貴重な「干支木牘」の発見

今回の発掘で特に注目すべきは、「干支木牘」の出土です。これは考古学的にも非常に重要な発見であり、今回が初めての出土例だそうです。23枚の木板が見つかり、その中には「今日」という文字とともに、十干と十二支の一文字ずつが墨で書かれていました。この木牘から、当時の干支の計算方法や暦の使用方法についても興味深い研究が進められることでしょう。

保存状態の良い古墓

「関口前漢1号墓」は盗掘されることなく、副葬品のほとんどが保存状態良好な状態で見つかりました。この墓は、中国南西部で最も保存状態の良い木製の墓室を持つ古墓とされています。また、漆器や竹器が最も多く出土した墓でもあり、巴(は)、蜀(しょく)、楚(そ)、秦(しん)の文化が融合した時代の特徴を示していると考えられています。

この発見によって、中国の古代の歴史や文化に新たな一ページが加わりました。重慶市の文化財保護と考古学の発展にも大いに貢献するでしょう。

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引用元:CGTN Japanese/AFPBB News