ロシアから北朝鮮への砲弾の見返りに提供された賞味期限切れの小麦粉

ロシアのプーチン大統領

ロシアのプーチン大統領は北朝鮮との関係を急接近させ、金正恩朝鮮労働党総書記との首脳会談も行いました。しかし、ウクライナへの侵略のための砲弾を北朝鮮から得るために、ロシアから送られたものは賞味期限切れの小麦粉だったとの証拠写真が公表されました。

この証拠写真は、北朝鮮向けに放送されている短波ラジオ「自由北朝鮮放送」を通じて北朝鮮の実情を伝える金聖玟代表が入手しました。金聖玟代表は、東京で開催された国際セミナーで北朝鮮の現状を伝える講演の中でこの証拠写真を紹介しました。

証拠写真には、北朝鮮の清津港から荷揚げされたロシア産小麦粉の2キロ袋が写っています。現在も北朝鮮全土の穀物販売所で購入することができますが、賞味期限は2022年5月5日となっており、余りものと思われます。

金聖玟代表によれば、昨年から北朝鮮では露朝関係の改善に伴い、ロシアから30万トン以上もの大量の食糧支援が送られるという噂が広まっていました。しかし、食糧の配給制度は再開されず、北朝鮮の住民たちはロシア産の小麦粉などの経済支援に期待していたため、失望感が高まっています。

北朝鮮の住民の一人は、「金正恩のロシア訪問では多目的戦闘機や軍事偵察衛星技術移転などの国防分野に重点を置いたため、ロシア産の小麦粉などの経済支援に対する期待が高まっていた。しかし、その期待は裏切られた」と話しています。

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