イスラエル各地で、パレスチナ自治区ガザで拘束された人質の解放を求める大規模なデモが行われました。参加者は「戦闘を続けても人質は取り戻せない」と訴えました。
イスラエル対外情報機関モサド長官とカタール首相の会談
イスラエル対外情報機関モサドのダビッド・バルネア長官は、パレスチナ自治区ガザで拘束された約130人の人質の解放交渉再開に向け、カタールのムハンマド・サーニ首相と欧州で会談しました。
イスラエルの提案とハマス側の反応
地元紙ハアレツによると、イスラエルは人質を拘束したイスラム主義組織ハマス側に、パレスチナ人収監者の釈放や戦闘休止と引き換えに人質の解放を打診しています。しかし、ハマスは「攻撃がやまない限り、いかなる交渉も始めない」と表明しており、双方の立場には大きな隔たりがあるとされています。
イスラエル各地でのデモ
イスラエル各地では、イスラエル軍による人質3人の誤殺を受けて、人質の即時解放を政府に求める大規模なデモが行われました。エルサレムの大統領公邸前では、参加者数百人が太鼓を鳴らしながら行進し、「人質を連れ戻せ」「交渉だ」と叫びました。女性教員は「戦闘を続けても人質は取り戻せない」と語っています。
被拘束者の家族の声
イスラエルのテルアビブでは、11月29日に解放されたラズ・ベンアミさんが演説し、「戦闘は人質を傷つけるかもしれないと警告してきたが、残念ながらその通りになった。夫はまだ人質です」と訴えました。
軍の初期調査とネタニヤフ首相の発言
人質誤殺に関する軍の初期調査によると、3人の被拘束者はシャツを脱ぎ、白い布を付けた棒を振っていたとされます。しかし、軍参謀総長は「白い旗を掲げた人を銃撃することは禁じられている」との声明を出しています。一方、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「軍事的な圧力は人質の帰還に欠かせない」と述べ、戦闘を続ける姿勢を示しています。
以上、イスラエル各地での人質解放を求める大規模デモの概要でした。
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