パレスチナ自治区ガザ地区の現状について、国連児童基金(ユニセフ)のジェームズ・エルダー報道官が激怒していると報じられました。エルダー報道官は2週間にわたってガザを視察し、子どもたちにとってガザは「世界で最も危険な場所」になっていると指摘しました。
子どもたちの悲劇に激怒
エルダー報道官は、スイス・ジュネーブで行った記者会見で、「子どもたち100万人が人道上の悪夢に直面する中、権力者らが手をこまねいていることに私は激怒している」と述べました。
ガザは、ハマスによる奇襲攻撃を受け、イスラエル軍の報復攻撃が続いています。
エルダー報道官は、自身もガザで負傷し四肢の切断手術を受けた経験があり、「病院で殺害された」子どもたちに言及しました。現在も攻撃にさらされている子どもたちがおり、数日以内には手術を受けることになるかもしれないと嘆きました。
さらに、エルダー報道官は「私は激怒している。クリスマスにはさらなる蛮行や攻撃が仕掛けられる可能性がある。その間、世界は愛や善意に気を取られるだけだ」と指摘し、ガザで死亡した何千人もの子どもたちを悼みました。
偽善への怒りと無念さ
エルダー報道官は「私は激怒している。偽善が共感をしのいでいるからだ」と述べました。さらに、「私は自分自身にも激怒している。もっと多くのことをすべきなのにできていない」と無念さをにじませました。
ユニセフの報道官であるエルダー氏の激しい怒りと悔しさが伝わってきます。ガザの子どもたちが抱える悲劇について、世界中の人々が関心を持ち、行動を起こしてほしいと願わずにはいられません。