スターダストプロモーションの快進撃:大河・朝ドラを席巻する若手俳優と次世代の担い手・板垣李光人

生き馬の目を抜く厳しい芸能界において、スターダストプロモーションの勢いはとどまることを知らない。主役級の中堅俳優陣を多数擁する同社は、次代を背負って立つ若手俳優の台頭によって、その存在感をさらに強めている。特にNHKの大河ドラマや連続テレビ小説(朝ドラ)といった国民的番組での活躍は目覚ましく、業界内外から大きな注目を集めている。

NHK大河ドラマを連続主演:スターダスト俳優の存在感

デイリー新潮が3月3日に配信した記事「人気ドラマの『主演俳優』独占で笑いが止まらない『大手芸能事務所』とは? NHKの大河と朝ドラにも起用が続き」でも報じられたように、スターダストプロモーション所属の男性俳優陣は破竹の勢いで活躍を続けている。その象徴ともいえるのが、NHK大河ドラマでの連続主演だ。現在放送中の「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では横浜流星(28)が主演を務め、来年放送予定の「豊臣兄弟!」では仲野太賀(32)が主役を務めることが決定しており、2年連続でスターダスト所属俳優が大河ドラマの顔となる異例の事態となっている。

NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に主演するスターダストプロモーション所属の俳優・横浜流星。NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に主演するスターダストプロモーション所属の俳優・横浜流星。

朝ドラヒロインの夫役を独占:異例の連続起用

NHK連続テレビ小説においても、スターダストプロモーションの俳優たちはその存在感を発揮している。昨年前期の「虎に翼」ではヒロイン(伊藤沙莉)の夫役を仲野太賀と岡田将生(36)が演じ、続く昨年後期の「おむすび」ではヒロイン(橋本環奈)の夫役に佐野勇斗(27)が起用された。さらに、現在放送中の「あんぱん」では、ヒロイン(今田美桜)の夫役、すなわち漫画家やなせたかし氏のモデルを北村匠海(27)が務めるなど、いずれもスターダスト所属の俳優が重要な役どころを担っている。民放プロデューサーは、この状況について「同じ事務所に所属する俳優が大河ドラマで連続して主演するのも異例ですが、朝ドラでヒロインの夫役を3作続けて4人が務めるなんて聞いたことがありません。スターダストの勢いを物語っています」と語り、その勢いへの驚きを示している。

10月から放送される朝ドラ「ばけばけ」は、小泉八雲ことイギリス人作家ラフカディオ・ハーンの妻、小泉セツがモデルだ。ヒロインは高石あかりが務めるが、今回ばかりは夫役を日本人が演じるわけにはいかない特殊な事情がある。

「ばけばけ」で注目される新星:板垣李光人の魅力と潜在力

「ばけばけ」におけるヒロインの夫役は、真田広之が主演した米国制作の時代劇『SHOGUN 将軍』で日本語が堪能なポルトガル人司祭を演じたトミー・バストウが務めると発表されている。しかし、ヒロインがハーンに出会う前のキーマンとなりそうな雨清水三之丞を演じるのは、スターダストプロモーション所属の板垣李光人(りひと=23)だ。この配役により、「ばけばけ」でもスターダスト俳優が物語の重要な鍵を握ることになる。

実在の人物がモデルの作品ながら、雨清水三之丞という役名は聞き馴染みのないものだ。「ばけばけ」は原作を持たず、脚本家ふじきみつ彦氏によるオリジナル作品である。現段階ではわずかな情報と役名しか発表されていないが、板垣が演じる三之丞はヒロインの実弟ではないかという見方がある。小泉セツは幼少期に養女に出されるが、その後生家の工場で働くことになり、弟と非常に仲が良かったと伝えられている。NHKの発表によると、三之丞はヒロインが働く「仕事場に入り浸っている」とのことで、板垣が若き日のヒロインの相手役、あるいはそれに準ずる重要な存在となる可能性が高い。

朝ドラ「ばけばけ」でキーマンを演じるスターダストプロモーション所属の若手俳優、板垣李光人。朝ドラ「ばけばけ」でキーマンを演じるスターダストプロモーション所属の若手俳優、板垣李光人。

小柄で中性的な魅力を持ち合わせる板垣李光人は、その個性的なルックスと演技力で朝ドラファンの心を強く惹きつけ、多くの視聴者を“沼化”(熱狂的なファンにさせること)させる可能性を秘めている。彼は連ドラ初主演となった2021年の「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜」(日本テレビ/読売テレビ制作)でも“ジェンダーレス男子”を好演しており、その演技力は高く評価されている。関係者によると、「かわいらしい顔立ちだけでなく、性格も良く、先輩俳優やスタッフからの評判も非常に良い。根っからの後輩気質で、周囲に愛される存在」だという。これらの要素は、彼が次代のスターダストプロモーションを代表する「看板俳優」となることを強く示唆している。

スターダストプロモーションは、大河ドラマと朝ドラという日本の主要なドラマ枠で、若手から中堅まで幅広い世代の俳優を次々と送り出し、その存在感を不動のものとしている。特に、板垣李光人のような新世代の才能が、その独創的な魅力と確かな演技力で国民的番組に起用されることは、同事務所の今後のさらなる発展を予感させる。彼の「沼化」現象が、スターダストの快進撃を加速させることは間違いないだろう。

参考資料