ダイハツ自動車、全車種の出荷停止 新たな不正174件発覚か

ダイハツ工業は、安全性試験において新たな不正行為が174件見つかったことを発表し、全車種の出荷を停止することになりました。第三者委員会の調査によれば、試験の過程で規定外の操作が行われ、データの改竄が行われていたとのことです。

新たな不正174件 第三者委員会が記者会見 なぜ不正が行われたか?

ダイハツで行われた安全性試験における不正行為について、第三者委員会が記者会見を開きました。委員会の調査によれば、1989年から行われていた不正行為は合計174件に上り、その数は2014年以降増加していたとのことです。具体的には、衝突試験において助手席側のみならず、運転席側でも試験を行っていたり、法律で定められている実験基準を満たしていないデータが記載されていたりといった問題が指摘されました。

組織的な不正ではないと判断も…ダイハツ車ユーザー「こわい」

第三者委員会の調査結果によれば、この不正行為は組織的な指示によるものではなく、管理職の関与はなかったとのことです。しかし、現場任せの体制や経営幹部の不正を想定していなかったことが原因として指摘されました。ダイハツはこの問題に対して重い責任を持ち、国内外で生産中のすべての車種の出荷を一時停止することを発表しました。

ダイハツ車ユーザーはこの不正行為に対して不安を抱いており、「ちゃんとすることを徹底してほしい」「もうちょっと検査するべきだ」とコメントしています。

ダイハツによると、この問題は自動車メーカーとしての信頼を揺るがすものであり、真摯に受け止めているとのことです。

この問題について、国土交通省も調査を行っており、ダイハツ本社に立ち入り検査を行う予定です。

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