高橋まつりさんの死去から8年、母が手記を公開「ケーキを抱えて帰ってきてくれる気が…」

8年前の今日、広告大手電通の新入社員であった高橋まつりさん(当時24歳)が過労自殺しました。彼女の母、幸美さん(60)は代理人弁護士を通じて手記を公開しました。電通が今年7月、「ハラスメント撲滅・防止宣言」を発表したことを受け、幸美さんは「どうしてもっと早くにそのような取り組みを行っていなかったのか本当に悔しくてなりません」と訴えました。

最後の食事での思い出

まつりさんは2015年12月13日、東京・銀座のレストランで母と最後の食事をしました。この時の写真を幸美さんが提供しました。幸美さんは「今でもまつりがケーキを抱えて帰ってきてくれるような気がします」とつづり、まつりさんの帰りを待ちわびる悲しみが「決して癒えることはありません」と吐露しました。

早すぎた別れ

まつりさんが亡くなったのはクリスマスの朝でした。もし生きていれば、彼女は32歳であり、電通での勤務も8年となっていました。「彼女は人生も仕事も一生懸命に頑張り、たくさんの愛する人と幸せな人生を生きていたに違いありません」と幸美さんは語りました。

過労死の現実

今年、若手医師の過労死や宝塚歌劇団の劇団員が亡くなり、遺族がパワハラを訴える事件が明るみに出ました。幸美さんは「長時間労働が当たり前の医療現場や厳しい上下関係を重んじてきた劇団の文化は、当時の電通の社風が思い起こされてなりません」と指摘しました。

慰めの手紙

昨年、幸美さんも子宮体がんと診断されましたが、手術と抗がん剤治療を乗り越えました。彼女はまつりさんが悲しまないようにと頑張り、過労死防止の活動にも力を尽くしたいと述べました。

この記事は、日本ニュース24時間から提供されました。詳細はこちらをご覧ください。

Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/20a8a9b0bda52ec9ab459b8f2743fa91ebb79ab7