「ゴトゴト石」をいたずらされてしまった大学生らが略式起訴される

ゴトゴト石

山奥の高知市にある「ゴトゴト石」は多くの受験生たちにとっておなじみの場所でした。その石は落ちてしまいそうなのに実際には落ちないという特異な状態で、多くの人々がそのバランスを試そうと訪れていました。しかし、ある出来事が起き、ゴトゴト石が使用不能になってしまいました。今回、高知区検は大学生6人を器物損壊罪で略式起訴しました。

ゴトゴト石を固定させ、使用不能に

起訴状によると、6人は共謀し、昨年11月26日の午後9時半から27日の午後5時ごろまでの間、ゴトゴト石に様々な手段で介入しました。工具を突き立てたり、丸太を挟み込んだりして石を固定させ、使用できないようにしたのです。

ゴトゴト石は高知市中心部から車で約40分の山奥にあります。その高さ約2メートルの岩は、切り立った崖の上にバランス良く乗っており、軽く押すだけで前後に揺れる特殊な石でした。しめ縄が掛けられて大事にされ、受験生たちが毎年たくさん訪れていました。

しかし、昨年11月27日、ゴトゴト石が90度ほど水平方向に回転し、動かなくなっているのが発見されました。周囲には工具や軍手が散乱している光景も見つかりました。現在もゴトゴト石は動かないままの状態です。

大学生6人の略式起訴

起訴された6人は全員20代の男女です。詳細な住所や大学名については捜査中ということで明らかにされていません。一緒に行動していたもう一人の関係者についても現在調査中です。

ゴトゴト石を所有する宗教法人は、今年6月に告訴状を提出し、8月には器物損壊罪で検察庁に書類送検されました。

この事件によって、ゴトゴト石を楽しみにしていた受験生らや地元の人々には大きなショックが走りました。ゴトゴト石が元の状態に戻ることを願うばかりです。

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