ついやりがちな「洗濯機パンパン詰め込み洗い」にご注意を それ、“つけ置き”にしているだけかも

年末が近づくにつれ、大掃除に忙しい人も多いでしょう。その時期は洗濯も増える時です。しかし、洗い物をできるだけ1回で終わらせたいと思い、洗濯機に洗い物を詰め込んでいませんか?実は、それでは洗濯の意味がなくなってしまうかもしれません…

「洗濯を一気に終わらせたい!」と洗濯物を詰め込むと「洗浄力は3分の1程度に」

民間の調査によると、約7割の人が詰め込み洗いをしているそうです。私も少ない洗濯物で回すのはもったいないと思い、洗濯機にいっぱい洗い物を詰め込んでしまいます。しかし、ギュウギュウに詰め込んだ洗い物を見ながら、ふと思います。洗濯機、大変そうだな…

実は、詰め込み洗いは洗濯機の負担だけでなく、洗濯の趣旨に反する行為なのだと、洗剤の製品開発や調査に長年携わるお洗濯マイスター・大貫和泉さんは指摘しています。詰め込み洗いは洗濯の趣旨に反しているのです。つまり、洗えていないという悲劇なのです。一体何が問題なのか聞いてみました。

詰め込み洗いすると…「汚れも臭いも落ちない」「どんどん汚れが蓄積しているようなもの」

――洗濯機をいっぱいに詰め込んで洗濯しています。結構押し込めば入るんですよね。これってダメなんでしょうか?

「詰め込み洗いをしている方は意外と多いですね。でも洗濯物の適量は、洗濯槽の7~8割程度と言われています」

「具体的にどれくらいかというと、縦型の洗濯機で洗濯層が見える程度、ドラム式だと窓の部分にすき間ができる程度が良いです」

――え、そんなに少ないですか?私の感覚だと、スカスカじゃないですか!何ででしょう?

「縦型・ドラム式の洗濯機は、洗濯槽が回転することで汚れを落としています。ですから、詰め込み洗いをすると洗濯機が上手く回らないんです。

回らなければ当然、汚れも落ちません。ほかにはただ衣類を水に浸しているだけの状態になってしまいます」と大貫さんは説明しています。

みなさんも、洗濯機をパンパンに詰め込んで洗うと洗浄力が低下し、汚れも臭いも落ちにくくなってしまいます。洗濯物の適量に気を付け、洗濯機にとって正しい使い方をしましょう。

ソース:日本ニュース24時間