能登半島の避難所はいっぱい…農業用ハウスに避難中の人々、圧雪で壊れるか心配

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能登半島で発生したマグニチュード7.6の地震から1週間が経過しましたが、避難所が不足している問題が起こっています。NHKによると、指定された避難所に入ることができなかった人々は、農業用ハウスで生活していることが明らかになりました。

農業用ハウスでは11人が生活しており、苗をいれるかごやベニヤ板を重ねて寝泊まりし、持参した毛布で暖を取っています。しかし、持病を抱える90代の母親にとっては厳しい環境です。同じ農業用ハウスに避難した60代の住民は、「雪が40センチも降れば圧雪で壊れると聞いていて、冷えが心配です」と話しています。

能登半島地震から7日が経過し、避難所に集まっている3万733人の避難民は苦しい状況に直面しています。気温の低下や水・食料不足に加えて、多くの人々が集まるため風呂に入れない状況が続いており、感染症の広がりが懸念されています。

特に輪島市と珠洲市では、1万2506人と7122人が避難所で生活しています。避難所では下痢や発熱などの症状を訴える人々が相次いでおり、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の患者も報告されています。

避難所では感染症が広がりやすくなるため、国際医療福祉大学の松本哲哉教授は懸念を示しています。避難所に避難することで被災者同士の距離が近くなり、感染性胃腸炎などの感染症が問題になりやすくなるのです。熊本地震では感染症が大きな問題となった経験があります。

一方で、救助のニュースもあります。地震発生から約124時間後に倒壊した住宅から90代の女性が救出されました。この女性は足を怪我しましたが、会話もできる元気な状態です。また、今月4日には80代の女性も倒壊した家から救出されたのです。

地震による死亡者は120人を超え、そのうち石川県だけで死者126人、負傷者560人が発生しました。避難所にはまだ安否不明者もおり、状況は深刻です。断水と停電も続いており、救助活動は難航しています。

石川県知事は「非常事態」を宣言し、全職員が一丸となって災害に対応しています。しかし、今後7~8日に雨と雪が予報されており、救助活動がさらに困難になることが予想されます。

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