【西田敏行さん死去】 仲間たちが語る、俳優としての顔、そして誰からも愛された人柄

10月17日、俳優の西田敏行さんが76歳で亡くなったというニュースは、日本中に衝撃と悲しみを与えました。数々の映画やドラマで活躍し、お茶の間の人気者として愛された西田さん。今回は、西田さんの輝かしい俳優人生を振り返りながら、彼を知る人々から語られたエピソードを通して、その人柄に迫ります。

偉大な俳優、西田敏行さんの軌跡

西田敏行さんは、1947年生まれ、福島県出身。高校卒業後、俳優を志して上京し、劇団「青年座」に入団しました。舞台を中心に活動した後、1970年にテレビドラマ「帰ってきたウルトラマン」で俳優デビュー。その後も数々のドラマ、映画に出演し、その個性的な演技と温かい人柄で、お茶の間の人気者となりました。

代表作には、「釣りバカ日誌」シリーズ、「西遊記」、「池袋ウエストゲートパーク」など、挙げればきりがありません。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を2度受賞するなど、その演技力は高く評価されています。

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「みんなのお兄ちゃん」 西田さんの人柄を偲んで

西田さんの訃報を受け、多くの芸能関係者から追悼のコメントが寄せられています。

長年、西田さんの付き人を務めた男性は、「ニュースを聞いても、まだ信じられない」と語っています。亡くなる1週間ほど前に行われた映画の完成披露試写会で、西田さんが椅子に座ったままだったことが印象的だったといいます。「いつも元気な姿しか見ていなかったので、驚いた」と当時の様子を振り返りました。

また、かつての劇団仲間は、西田さんを「面倒見が良く、誰に対しても分け隔てなく接する人だった」と語っています。「劇団の仲間は家族のようなもの」が口癖だったという西田さん。結婚式の仲人を7組も務めたというエピソードからも、その人柄の良さがうかがえます。

西田さんは、仕事熱心な一面も持ち合わせていました。ドラマ「西遊記」の撮影中は、ハードなスケジュールにもかかわらず、共演者の堺正章さんたちとよく飲みに行っていたといいます。お酒の席では、持ち前の明るさで場を盛り上げ、ムードメーカー的な存在だったそうです。

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西田敏行さん、あなたの笑顔を忘れません

西田さんの温かい笑顔と、誰をも包み込むような優しさは、これからも多くの人々の心の中で生き続けるでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。