石破首相「暴力に屈してはならない」 火炎瓶事件うけ街頭演説で訴え


【画像】車に積まれていたとみられるポリタンク

■自民・森山幹事長「選挙活動は予定通り進める」

 自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれた事件を受け、自民党の森山裕幹事長は19日朝、「犯人の動機は分かっていないが、言論が暴力によって封殺されることはあってはならず、民主主義の根幹たる選挙が行われている最中であり、今回の行為には強い憤りを覚えています」とのコメントを発表した。

 森山氏は「暴力には屈しないという断固たる決意の下、各地の事情も踏まえ、選挙活動を予定通り進めることにしております」としたうえで、街頭演説などの選挙活動にあたり、安全確保対策を徹底するように指示したことを明らかにした。

 小泉進次郎選挙対策委員長は19日午後、さいたま市での街頭演説で「選挙活動を縮小したり、やめたりすれば、言論の自由が暴力によってねじ曲げられることになりかねない。そんなことは絶対にあってはならないという思いで、我々は選挙活動をやめず、続けさせていただく。日本の民主主義を守ります」と訴えた。

■野党も一斉非難「卑劣なテロ行為は決して許されない」

 自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれた事件に対し、野党からも一斉に非難の声が上がった。

 立憲民主党の野田佳彦代表は19日午後、静岡県沼津市で記者団に「言語道断の許しがたい行為だ」と述べた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表も19日午前、自身のX(旧ツイッター)に「選挙中でもあり、こうした暴力や卑劣なテロ行為は決して許されない。強く非難する」と投稿した。

 立憲の小川淳也幹事長もXに、「あらゆる暴力、実力行使に反対し抗議します。被害が最小限であることを心より祈ります」とのメッセージを寄せた。

 また共産党の小池晃書記局長は朝日新聞の取材に、「いかなる動機であれ暴力は許されない。政党や政治家に対する暴力行為は、選挙で最も自由が保障されなければならない言論に対する挑戦だ」と語った。

朝日新聞社



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