藤井聡太竜王（名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖＝22）が佐々木勇気八段（30）の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第2局が19、20の両日、福井県あわら市「あわら温泉 美松」で行われ、先手の佐々木が藤井を破り、シリーズ対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。第3局は25日から京都・総本山仁和寺で行われる。
【動画】藤井聡太竜王「負けました」佐々木勇気八段が１勝１敗のタイに戻す
終局後、両者はファンが待つ大盤解説会に登場した。司会の女性が「それでは藤井さん、お願いします」と感想を求められると「私から振られるとは思ってみなかったのですが」と一瞬、困惑したが、笑いながら話すと、ファンはドッと沸いた。
大盤解説会で感想を求める順番は勝者からが「定跡」。本来なら佐々木から感想を話すはずが、藤井への“ムチャぶり”となった。
それでも藤井は「本日は大盤解説会に多くの方にお越し頂き、ありがとうございました」と冷静に対応し、「本局は矢倉の出だしから非常に一手一手が難しい将棋だった」と振り返り、終盤は相手に「うまく指されて、チャンスを作れず完敗だった」と感想を述べた。
