ファッション界の寵児からお茶の間の人気者へ
鮮やかなファッションセンスと歯に衣着せぬコメントで人気を博したピーコさんが、9月3日、79歳でその生涯に幕を閉じました。 1945年、横浜生まれ。本名は杉浦克昭さん。文化服装学院を卒業後、衣装デザイナーとして活躍。その後、双子の弟・おすぎさんと共にラジオ番組に出演し、一躍人気者となりました。「おすぎとピーコ」の愛称で、お茶の間を賑わせたのも記憶に新しいところです。
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老老介護、そして訪れた「別れ」
2021年夏、おすぎさんの認知症をきっかけに、兄弟は同居生活を開始。しかし、わずか3ヶ月で破綻。おすぎさんはグループホームに入居することになり、ピーコさんは自宅マンションでの一人暮らしを余儀なくされました。
「NEWSポストセブン」は、ピーコさんの晩年について複数回にわたり報道してきました。今回は訃報に際し、その内容を振り返りたいと思います。(登場人物の年齢などは2023年9月24日公開当時のままです。『女性セブン2023年10月5日号』より)。
孤独な晩酌、そして事件
おすぎさんとの生活を諦めざるを得なかったピーコさんは、一人で寂しさを紛らわすかのように、好物だったシャンパンではなく、おすぎさんが愛飲していたウイスキーをよく購入するようになったといいます。
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しかし、一人暮らしのピーコさんの生活は徐々に荒れていき、部屋にはゴミが溜まるように。周囲が心配する中、2023年3月25日、ピーコさんは万引きの容疑で逮捕されてしまいます。
「クレジットカードで払った」と主張するピーコさんでしたが、カードは使用停止の状態。 実はピーコさんは、善悪の判断がつかない状態のまま、以前から複数のお店で万引きを繰り返していた疑いがあり、お店側が警察に通報したことが逮捕のきっかけでした。
ピーコさん、安らかにお眠りください
晩年は、認知症の弟との別れ、そして孤独な生活の中で、様々な困難に直面したピーコさん。79歳という生涯は、私たちに多くのことを語りかけてくれます。心よりご冥福をお祈りいたします。